コロナ禍で増加 捨て犬たちのその後 (2/2ページ)
この文章を書くときにどんなことを考えていましたか?
Kumpoo:先ほどお話ししたように、保護犬について知ることのハードルを下げたかったですし、悲惨な形で伝えられることの多い保護犬をもっと違った角度から知っていただきたいという気持ちが強くありました。
――本書を制作するにあたって、とらおさんに保護された犬たちの写真をたくさん撮られたかと思います。撮影の際に心がけていたことがありましたら教えていただきたいです。
Kumpoo:撮影に関しては、とにかくこちら側の意図が入らないようにというか、感情を消して撮りましたね。動物のあるがままの姿を撮るように心がけました。
――また、制作にあたって「とらおさん」とどんな話をしましたか?
Kumpoo:捨て犬のレスキューの現場に立ち会わせていただいたこともありましたし、保護犬の愛護団体についてお話をうかがったり、お世話になりました。多頭飼育崩壊の現場を見せていただいたり、衝撃的な経験をさせていただきました。
とらおさんと話したことで今回の本の内容が変わったということはないのですが、自分なりに取材したことの答え合わせをさせていただいたと思っています。
――今後の活動について、どんな題材を撮りたい、どんな作品を作りたいなどのお考えがありましたら教えていただきたいです。
Kumpoo:寒立馬を撮りためてるのでこの物語を作ってみたいと思ってます。あとはアラスカに熊を撮りに行きたいですね。今回の本もそうですが、社会に少しでも波紋を呼ぶような作品を作っていけたらいいなと考えています。
――最後になりますが、本書を通じてどんなことを伝えたいですか?
Kumpoo:「保護犬を飼う」ということは、欧米ではあたりまえになっているのですが、日本ではまだこれからというのが現状です。この本を通じて保護犬の現実を知っていただくのと同時に、ただ悲惨なだけではない保護犬を巡るあたたかな側面を伝えられたらと思っています。
また一頭でも多くの保護犬が新しい家族と出会い、家族を幸せにする存在になってほしいと願っています。「保護犬を飼う=犬を救う」と考えられがちですが、それはちょっと違っていて、犬を飼うことで人間が幸せになれるのであれば、人間の方も犬に救われているんです。人間と犬がお互いに幸せになってほしいというのがこの本のメッセージです。
(新刊JP編集部)