音楽をやり続けると脳を若々しく保たれるという研究結果
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ミュージシャンって年をとっても若々しく見える人って多いと思う。実際に、音楽をやり続けると、歳をとってからも若者に匹敵するくらい脳の若さが保たれることが、新たな研究で明らかになった。
世界的な高齢化が進む中、少しでも健康寿命を延ばす方法が模索されている。その選択肢の1つとして音楽を歌ったり演奏したりすることで、脳の老化予防ができるらしい。
中国科学院心理研究所のチームが『Science Advances』(2023年4月26日付)で発表した研究によると、長い間音楽の訓練を続けていると、高齢になっても音を認識する能力が衰えないことがわかったそうだ。
そうした人たちは、たんに脳の衰えが予防されるだけでなく、ほかの脳領域からの補完的なサポートまで受けているのだという。
・音楽をやる高齢者は、若者に匹敵する音の処理”脳力”がある
歳をとると特に衰えがめだつものの1つが、話を聞き取る能力だ。
人間は雑音がある中でも会話の音声を区別し、さらに口の動きといった視覚的なサインを合わせることで、相手が話す内容をきちんと認識することができる。
ところが年齢を重ねると、この「騒音下の視聴覚音声知覚」が大きく衰える。
今回の研究では、音楽がこの騒音下の視聴覚音声知覚に与える影響を調べるために、 fMRIで「音楽をやる高齢者」「やらない高齢者」「音楽をやらない若者」の脳が分析されている。
その結果、音楽をやる高齢者の音を聞く力は、若者のそれに匹敵することがわかったという。
具体的には、音楽をやる高齢者は、感覚と運動が関係する脳領域で、若者と同じくらい音を上手に扱えることが確認されたそうだ。
高齢者の場合、よく音楽を練習している人ほどその領域の活動パターンが若者に似ていた。そして、そうした人ほど、騒音の中で会話を聞き取る能力が高いのだ。
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・音楽を続けることで脳が活性化
音楽をやる高齢者の脳は、二重の意味で会話を聞き取る力が保たれているようだ。
そもそも音を聞き取る力が維持されているだけでなく、ほかの領域から補完的なサポートまで受けていたのだ。
たとえば、音楽をやる高齢者は、幅広い脳領域にまたがる複数の作業を手助けする「前頭頭頂領域」がよく働いているとともに、音の聞き取りとは関係がない神経回路(デフォルト・モード・ネットワーク)がよく抑えられていた。
デフォルト・モード・ネットワークは、ぼんやりしているときに働く、少し変わった脳回路のことだ。これは創造性に関係しているとされる大切な回路なのだが、ただ会話を聞く場合にはあまり意味がない。
今回の研究では、前頭頭頂領域が活発で、デフォルト・モード・ネットワークがよく抑えられているほど、脳内の神経パターンが若者に似ていることがわかった。
つまり、この2つの働きが、会話を聞く機能を補完的にサポートしているようなのだ。
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・若い脳を保つため、音楽を続けよう
「音楽を演奏すると、若々しい神経パターンが保たれるほか、ほかの領域に代替してもらうことで、高齢であっても上手に音声を聞けるようになります」と、筆頭著者であるドゥ博士は話す。
今回の研究は、「音楽をやることで、脳の鋭敏さ・若々しさ・集中力が保たれる」という裏付けであるとのことだ。
なお、音楽が健康に良いということは、これまでも繰り返し確認されてきた。
たとえば、声楽音楽が脳卒中のリハビリに役立つことや、ヘヴィメタルが血圧を下げるという意外な事実も知られている。
References:Music to Your Ears and Brain: Long-Term Musical Training Can Keep Your Brain Young - Neuroscience News / written by hiroching / edited by / parumo
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