ジャニー氏の性加害、BBCが報じたワケ 子ども番組司会者の性的事件隠蔽の過去が影響? (2/3ページ)

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施設の患者少なくとも103人に性的暴行を加え、被害者は5歳から75歳だった。さらにサヴィル氏は死体から義眼を取って指輪を作り、霊安室で死体と性行為もしていたそうだ。

 事件が認められたのは死後だったが、それまで疑惑がなかったわけではない。1978年には、とあるパンクロッカーがサヴィル氏の行為についてBBCのインタビューで指摘したのだが、反感を買ってかBBCを出入り禁止になったそうだ。また事件を取材しようとしていたスタッフがBBCから解雇されることもあった。この背景にはボランティア活動や寄付金集めなどの功績が認められ、サヴィル氏がイギリスの王室や首相らと良好な関係を築いていたこともあるだろう。生前は国宝級の人物ともてはやされていた。事件発覚直後も、BBCは犯行に関する放送をとりやめイギリス国内で批判の声が上がっていた。その後、批判の声を受けてか犯行を報じるようになった。報道の中では、他のメディアと同じように当時の出来事やサヴィル氏の犯行を細かく伝えたほか、当時のBBCの幹部が犯行を「おそらく認識していた」とはっきりと伝えていた。

 こうした状況を経験しているイギリス国民はジャニー氏に関する報道を冷静にみているようだ。Twitterではイギリスの人とみられる人たちが「サヴィル氏の犯罪を隠蔽したメディア(BBC)がジャニー氏について報じるとは非常に皮肉」「イギリスだってサヴィル氏の犯罪を彼の死から1年後まで隠蔽した」「改めてサヴィル氏についても知られるべき」と指摘している。

 ただ、サヴィル氏の一件がきっかけで芸能界での性的虐待が見直されるようになったことも事実。性的暴行が警察の報告によって認められてから、芸能界における性的虐待に関する大規模捜査が行われ、1950年代後半からBBCの子ども番組への出演などで人気を集めたロルフ・ハリス氏が2013年に逮捕されている。ハリス氏は1960年代から80年代にかけて未成年の少女に対して不適切な行為をしていたことが明らかになり、未成年の少女4人に対する11件の暴行で2014年に有罪が言い渡された。またロック歌手のゲイリー・グリッターも芸能人という立場を利用して未成年の男女に性的暴行を加えていたことが明らかになり2012年に逮捕。2015年2月に有罪が確定している。

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