まあいいか。生きてるし。大人がメンブレした時の処方薬『がんばらないことをがんばるって決めた。』を読んでみた (3/3ページ)

マイナビウーマン

そうすると次の日、少しだけ肩の力を抜いて行動できる。どうでもいい言い間違いとかちょっとしたミスをしてしまった自分を責めずに済んだ日もあった。

私が特に参考になったのは、第4章の「自分と他人の見つめ方」だ。考えるOLさんは、決して「幸せになるためにはこうするべき」というような、mustで終わる構文を使わない。ただ、彼女は自分の人生と感性を通して、自身の失敗の経験や、気づいたことを本に書いているだけ。押し付けられないからこそ、自分の心にもすっと入ってくる。

私たちは今、常に人の目にさらされている。嫌なことがあっても街なかで叫ばないのは「ヤバいやついたなうw」と動画つきで拡散されないようにでもある。

いつの間にか、自分にどんどん制限がかかっていたことに気づく。スマホ警察はそこらじゅうにいるので、外にいる時間はどんな感情を抱えていても、穏便で無害な生物を演じるしかないのだ。

本の最後の方に「自分を大事にしてくれない人とは距離を取ろう」という言葉があった。面識のないスマホ警察も、対して仲良くないけどSNSだけつながっている人も、自分の人生とは関係ない。そう考えられるようになった人が救われていく日々が、この本の中で語られているからだ。

■「こうしろ」と言われるより、ロールモデルを知る方が変わるのは早い

この本を手に取ってから、昔のように本を手に取る習慣が戻ってきた。これまでの私は、あまりにも便利すぎて、スマホばかり眺めていた。スマホを置いて本を手に取り、SNSを眺める時間よりも好きな人との楽しい時間を大切にできるようになるようになった。

多分『スマホ・SNS依存から脱する方法』とかをタイトルにつけている本よりもずっといい。方法を語られるのではなく、そうではない生き方をする人に憧れて共感する方が、私の生活を変えるのは早かった。

(ミクニシオリ)

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