言えない、わかってもらえない…「弱者男性」の生きづらさとは (2/2ページ)
彼らは相対的に女性よりも収入の多い男性であり、はっきりとした差別の対象でもない。それゆえに、その「弱さ」を説明しにくい。わかりやすい「社会的弱者」でも「マイノリティ」でもなく、多数派男性の中に生じた「残りのもの」である。そして、「残りのもの」であることによって、人間としての尊厳をはく奪されているのである。
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「弱者男性」とはどのような人で、その弱さとはいったい何なのか。本書では様々な文学作品や映画を紐解きつつ、その実像に迫る。
世の生きにくさを抱えつつも、何がそんなに苦しいのかわからず、そして救いの手を差し伸べてくれる人もいない男性たちにとって、今の生きにくさの理由を明確に説明してくれる一冊である。
(新刊JP編集部)