大谷翔平はなぜホームランを量産できるのか?インナーマッスル、バットの長さ…異次元の成績の裏にある「規格外努力」

日刊大衆

※画像は大谷翔平の公式インスタグラム『@shoheiohtani』より
※画像は大谷翔平の公式インスタグラム『@shoheiohtani』より

 大谷翔平(28=エンゼルス)の豪打が止まらない。「ミスター・ジューン」と称されるほど大得意の6月に入ると、打率.389、9本塁打、20打点(6月20日時点・現地時間=以下同)と大爆発。

 今季はここまで、打率.295、24本塁打、58打点という異次元の成績を残し、本塁打と打点部門では、ア・リーグのトップを走っている。

「本塁打王どころか、三冠王も狙える位置につけています。二刀流で、この数字を叩き出しているわけですから、こんな選手は二度と出てこないでしょう」(スポーツ紙記者)

 MLBオールスター・ゲームの中間発表でも、指名打者部門でファン投票1位を獲得するなど、日米のスーパースターに上り詰めた大谷。彼が次々と打ちたてる大記録に、毎日のように驚かされているが、そもそも、なぜこれほどまでに、本塁打を量産することができるのか。

 今回は、そんな素朴な疑問を、専門家たちの力を借りつつ、検証してみた。

 まずは、そのパワーの源である肉体の秘密から。

 現役プロ野球選手らも通う『アスリートゴリラ鍼灸接骨院』の院長で、『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)の運動機能評論家としても活躍する高林孝光氏は、その秘密を「足・体幹・腕とバランスよく鍛えていること」だとして、こう続ける。

「大谷君がメジャー挑戦後、分裂膝蓋骨で手術したことがありました。膝のお皿が割れてしまう病気で、太ももの前の筋肉が強すぎると発症します。よく走り込みが大事と言いますが、そうしたトレーニングを繰り返していると、足だけが強くなり、膝蓋骨の癒合不全が起きやすくなるんです」

 かねてより、分裂膝蓋骨だったという大谷。日本ハム時代から、左膝を気にしていたそうだが、この故障を機に、パワーアップを果たしたという。

「手術後、彼の体は劇的に変化しました。ユニフォームを脱いだ姿を見ると一目瞭然ですが、足だけでなく、体幹と腕もよく鍛えられています」(前同)

■さらなる高みを目指す大谷

 また、大谷の肉体は、強さだけでなく、しなやかさも兼ね備えているという。

「もともと体が柔らかかった大谷君ですが、そこへ筋トレを加えることにより、体を回せる角度が、ずっと広がりました」(前同)

 体の可動域が広くなればなるほど、効率よくボールをスタンドまで運ぶことができるようになるのだ。

 こうした“ホームラン量産ボディ”を作り上げるには、過酷なトレーニングを積まなければならない。

 その点、大谷は、「オフでも、午前中ぶっ続け6時間の筋トレを実践している」(前出のスポーツ紙記者)というほどの練習の虫。

 今年開催された「第5回WBC」でも、チームメイトだったラーズ・ヌートバー(25=カージナルス)は、

「(大谷は)試合後でも、必ずベンチプレスとスクワットを5回5セットやった後に、筋トレのデッドリフトで500ポンド(約227キロ)を簡単に上げる」

 と、驚嘆していたという。

 ただ、重量を上げ、大きな筋肉を作るだけではない。

「大谷君は、マッサージなどではケアできない、体の深部にある小さな筋肉、いわゆるインナーマッスルもしっかり鍛えています」(前出の高林氏)

 外側だけでなく内側も鍛え抜かれた体に、技術が加わることで、“規格外のホームラン打者”大谷翔平が完成するのだ。

 現役時代に2000本安打を達成し、引退後はコーチとしてイチロー丸佳浩(34=巨人)など、稀代のヒットメーカーを育てた野球評論家の新井宏昌氏は、秘密をこう話す。

「今季、大谷はバットを1インチ(約2.54センチ)長くしました。開幕当初、彼らしくない打撃が続いていたのは、まだバットに対応できていなかったから。1インチと簡単に言いますが、その差は本当に大きい。長いバットを自在に扱えるようになったことが、本塁打につながっていますね」

 6月26日発売の『週刊大衆』7月10日号では、野球に関するニュースを多く掲載している。

「大谷翔平はなぜホームランを量産できるのか?インナーマッスル、バットの長さ…異次元の成績の裏にある「規格外努力」」のページです。デイリーニュースオンラインは、ラーズ・ヌートバー大谷翔平エンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
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