凄惨な事件の裏にある「なぜ?」2名殺害・銃乱射18歳自衛隊候補生の孤独な素顔とは
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6月19日午前6時半前、岐阜県内にある“容疑者”の実家周辺は、騒然としていた。
「警察ではなく、部隊内の犯罪を捜査する、陸自中部方面警務隊による家宅捜索でした。10名ほどの隊員が、容疑者の実家を急襲。ただ、マスコミを避けてか、実家は事件後、無人の状態でした。隊員が誰かに電話をかけ、“裁判所の令状が出ている”と話をすると、関係者らしき人が現れ、解錠していました」(全国紙社会部記者)
結局、家宅捜索は7時半から始まり、3時間ほど続いたという。
日本中を震撼させる銃乱射事件が起きたのは、6月14日午前のことだった。
岐阜市内にある陸上自衛隊の射撃訓練場・日野基本射撃場において、訓練を受けていた自衛官候補生の男・A(18)が、射撃訓練中に突然、上官3人を銃撃。
これにより、菊松安親1等陸曹(52)と八代航佑3等陸曹(25)が死亡、原悠介3等陸曹(25)が全治3か月の重傷を負った。候補生のAは、殺人未遂容疑で岐阜県警に現行犯逮捕されている。
「事件発生直後から、県警と警務隊の合同捜査が進められました。15日午前に警察は殺人の容疑に切り替え、身柄を送検しています」(前同)
自衛隊員に故意による発砲で死傷者が出たのは、1984年、陸自山口駐屯地で射撃訓練中に起きた銃乱射事件以来のこと。今回、39年ぶりの悲劇を引き起こしたAとはいったい、どのような人物なのか。
その素性を探るべく、『週刊大衆』は岐阜県内にある、容疑者の実家へと向かった。近くに木曽三川の一つ、長良川が流れる、のどかな田園地帯。その中に点在するとある集落に、容疑者の実家はあった。
■事件を起こした候補生のAの家族は?
「このあたりはみんな血縁のある農家ですけど、あそこは10年以上前に娘たちが嫁に行き、ご両親も亡くなって、空き家になった。それで、今の人たちが越してきたんです。最初は賃貸で入ったと聞きましたけど、見た通り古い家なので、格安で買い取ったと聞きました」(近隣の住人)
屋根付きの古びた門から中をのぞくと、瓦葺きの2階建ての母屋と離れが見える。2階の窓には破れかけたレースのカーテンが引かれており、人の気配はない。外猫として飼っているのか、数匹の猫が我が物顔で敷地周辺を歩くのみだ。
建物は相当、年季が入っており、外壁の一部が色褪せて変色していた。庭に目をやると、雑草が生い茂り、ブロック塀の隙間から勢いよく飛び出しているほどだ。
「子どもたちは6人だったか、とにかく大勢いましたね。でも、小学校の集団登校にも入っていなくて、近所づきあいはほとんどありません。月に1回、お知らせを全戸に配っているけど、あの家は郵便受も表札もない。だから、猫がよく入っていた箱の上に、配布物を置いていましたよ」(前同)
住民の大半が顔見知りという集落で、容疑者一家は浮いた存在だったという。
「父親は長い髪をポニーテールのように結んで、トラックの運転手をやっていた。堤防近くにトラックを停めてあって、朝に弁当を手に歩く姿や、逆に夕方、帰宅する姿をよく見ました。でも、話したことはないです。奥さんは、車でよく子どもの保育園の送り迎えや大家族の買い物をしたりして、主婦業をやっているように見えましたけどね」(別の近隣住民)
事件を起こした候補生のAの姿も時折、見かけたという。
「越してきた当初はちっちゃくてね。挨拶もしてくれました。車が通る家の前の細い道で遊んでいたので“危ないよ”と注意したこともあったけど、次第に話すこともなくなりました。姿が見えない時期もあったけど、去年は自転車通学をしていた高校生の彼が、週2回のゴミ出しをしていました」(前同)
現在発売中の『週刊大衆』7月10日号では、射撃訓練場で起きた悲劇の背景も解説している。