「音楽でも食べ物でもハッピーでピースフルになってほしい!」フジワラカズオ「調味料を開発したラッパーの巻」珍談案内人・吉村智樹のこの人、どエライことになってます! (2/2ページ)
■「この調味料ヤバい」口コミで注文殺到!
「父が“夢を諦めるな”と言ったんです。昔気質の大工で暴れん坊だった父が、音楽活動に理解を示してくれたのが意外でした」
もう一度、マイクを握ろう。そう決意したフジワラさんは会社を辞め、ステージに返り咲いた。しかし、すぐに再び音楽で食べていけるようにはならないため、いったん居酒屋の雇われ店長になる。そこでふと、ある疑問が湧いたのだ。
「料理を作っていて、“なぜ、おでんにつける調味料は、黄色いからしだけなんだろう”と。自分で新しい味を生みだしてみたくなったんです」
そうして試行錯誤の末にたどり着いたのが、意外と誰もやっていなかった梅肉+和からしのサンプリング。
いつしか「この調味料、ヤバいぞ」と口コミで広がり、「この梅からしだけを売ってほしい」と、リクエストが相次いだ。クラブイベントで発売すれば飛ぶように売れ、現在は福井県に自家栽培の梅園を持つほどの生産量になった。
「音楽でも食べ物でも、ハッピーでピースフルな気持ちになってほしいです」
初めは「なぜ、ラッパーが調味料を?」と不思議に思ったが、曲も調味料も、彼にとって、どちらもメッセージを伝える作品だった。
よしむら・ともき「関西ネタ」を取材しまくるフリーライター&放送作家。路上観察歴30年。オモロイ物、ヘンな物や話には目がない。著書に『VOW やねん』(宝島社)『ジワジワ来る関西』(扶桑社)など