プロが選んだ究極の一杯!47都道府県「猛暑に旨い」ご当地ラーメン夏のNo.1決定!!夏に食べたい!日本全国ご当地ラーメン東西リスト

日刊大衆

モデル/真辺彩加
モデル/真辺彩加

 この夏は記録的な猛暑になるといわれている。暑くなると、つい冷たいものを食べたくなってしまうが、実は夏こそ、ラーメンがうまい季節だということを、ご存じだろうか。

 今回は、47都道府県のご当地ラーメンの中から、有識者による『日本大衆メシ審議委員会(JTMC)』が厳選した、猛暑に食べたい至福の一杯を紹介しよう。

■管理栄養士・望月理恵子が明言

「夏にオススメなのは“具材たっぷり”のラーメンです。肉や野菜、卵などがのっていれば、一食でいろんな栄養が取れるので、スタミナづけにピッタリです」と語るのは、管理栄養士の望月理恵子氏だ。また、暑い季節に熱いものを食べることにも、メリットがあるという。

「汗をかくと体温が下がるので、熱中症予防になります。ふだんから運動不足で、汗をかく習慣がない人は、発汗による体温調整機能が低下しているので、辛いラーメンを食べて汗をかくのもいいですね」(同)

 これを念頭に、各都道府県の代表(最終ページの表参照)から厳選したオススメ麺ベスト10を紹介する。

■B-1グランプリ』で優勝!

 第10位には「勝浦タンタンメン」(千葉県)がランクイン。B級グルメの祭典『第10回B-1グランプリ』で優勝した、実力派だ。

「中華料理の担た々麺とは違い、ラー油を効かせたしょうゆスープが特徴。キレのある塩味と、ピリリと刺激的なラー油の風味を感じる、辛いもの好きには垂すい涎ぜ んの一杯です。夏の暑い日にこそ、汗だくになりながら食べてほしいですね」(元祖B級グルメライター・田沢竜次氏)

 また、夏こそ、ガッツリとカロリーがあるものを食べたい人もいるだろう。

■フードジャーナリスト・はんつ遠藤もオススメ

 第9位には、そんな読者にピッタリな「カツラーメン」(岡山県)が入った。

 本誌連載『極うま麺』でおなじみのフードジャーナリスト・はんつ遠藤氏は、こう言う。

「岡山には昔から、カツをのせたラーメンを提供する有名店があるんですね。また、他にもラーメンとカツ丼を出す名店がカツラーメンを出したこともあって、広まったんでしょうね」

 岡山のご当地グルメといえば、とんかつにデミグラスソースをかけた「デミカツ丼」も有名だ。カツ好きの土地柄なのだろう。

■冷やしラーメンも

 続いて、どうしてもアツアツの麺に食指が動かない人にオススメなのが、第8位の「冷やしラーメン」(山形県)だ。冷やし中華と似ているようだが、「冷やしラーメンは、あくまでラーメンの冷たい版。タレのかかった冷やし中華と違って、冷たいスープに麺がつかっているんです。お酢も入っていません」(山形県在住の60代読者)

 気になる味はというと、「あっさりしたしょうゆ味のスープを、グイッと飲める爽快感は、唯一無二です。30年前は山形のローカル料理でしたが、現在は、東京・神保町にある名店『ととこ』などでも食べられます」(前出の田沢氏)

■柑橘系の爽やかな風味を

 冷たいラーメンに続くのは、柑橘系の爽やかな風味をまとった麺。第7位に入ったのは、「すだちラーメン」(徳島県)だ。

「全国シェアほぼ100%を占めるスダチのペーストを練り込んだ麺と、ブランド鶏『阿波尾鶏』のエキスを使用した鶏塩スープが、見事にマッチ。そこに、スダチのスライスがのっています」(グルメ誌記者)

 スダチを皮ごと食べることにより、栄養価がアップするという。

「レモンより多くのビタミン類を含んでいるスダチには、免疫力アップが期待できます。さらに、男性機能に関わる亜鉛や鉄分の吸収も促すので、精力増強にもつながります。しかも、皮の部分には、抗酸化作用のあるポリフェノールが豊富なんです」(前出の望月氏)

 これは皮ごと、食べるしかないでしょう。

■まっ黒なスープが特徴の富山ブラック

 一方、肉体労働で、大量に汗をかく人の塩分補給のために生み出されたといわれるのが、濃厚しょうゆ味の第6位「富山ブラック」(富山県)。まっ黒なスープが特徴だ。

「『大喜』という店が考案したご当地麺です。昔に比べると塩気は減っているようですが、それでも味はかなり濃い目ですから、ごはんと一緒に食べるのがちょうどいい。富山ブラックのヒットを受けて、今は全国的に“○○ブラック”というラーメンが増えています」(前出の遠藤氏)

 続く第5位には「辛麺」(宮崎県)が選ばれた。

「文字通り、激辛が魅力。スープで、さっと煮たニンニク、ニラ、ひき肉、溶き卵などが味に広がりを与えています。字面は似ていますが、韓国の“辛ラーメン”とは別物です」(前出のグルメ誌記者)

 前出の遠藤氏は「辛麺」の魅力を、こう語る。

「担々麺が、どこか奥行きのある辛さだとしたら、一味唐辛子が大量に投入されている辛麺は、ストレートな辛さなんです。東京にも進出している『桝元』という店が元祖で、“こんにゃく麺”と呼ばれる独特の麺が基本なんですが、中華麺や、うどんなども選ぶことができます」(前同)

 一方、全国には「スタミナラーメン」と呼ばれるご当地麺がいくつもあるが、茨城県には、冷たい「スタミナ冷やし」がある。

「冷水で締めた太麺に、とろみのついたアツアツの甘辛しょうゆあんが、たっぷりかかったラーメンです。具材はキャベツ、ニンジン、ニラ、カボチャ、そしてレバーなどが一般的です」(グルメ誌記者)

 望月氏は、レバーの効能に注目する。

「レバーは亜鉛が豊富で、男性機能の向上が期待できます。さらに、亜鉛は脱毛を促す男性ホルモン“ジヒドロテストステロン”の発生を抑えるので、男性にはダブルでオススメの食材だといえます」

■ベスト3は!

 ここからはベスト3だ。第3位には「札幌みそ」「旭川しょうゆ」などがしのぎを削るラーメン激戦区の北海道から、「函館塩ラーメン」が選ばれた。

「函館塩ラーメンのトンコツ、鶏ガラ、ホタテ貝柱などのうま味がハーモニーを奏でる塩スープは、透明感があり、見た目も涼しげ。じわっと体にしみわたるおいしさで、気づけば飲み干していますね」(田沢氏)

■スタミナラーメンのホームラン王が登場

 ところで、夏といえば高校野球。奈良県の甲子園常連校「天理高校」を擁する天理市のご当地麺「天理ラーメン」が第2位に入った。

「こちらも“スタミナラーメン”とも呼ばれ、白菜をメインに、ネギ、ニンニク、豚バラ肉、ニラ、ニンジンなどを炒めた具が、どっさりのってボリューム満点。スープの味は店によって異なります」(グルメ誌記者)

 味はもちろん、栄養面でも優れているという。

「天理ラーメンのような具材たっぷりのラーメンは、夏バテ予防にうってつけです」(望月氏)

■激辛系の台湾ラーメン!

 では、注目の第1位は?激辛系の「台湾ラーメン」(愛知県)に決定!

「鶏がらベースのしょうゆ風味のスープに、細麺が入っています。そこに、唐辛子とニンニクを絡めて炒めたひき肉、モヤシ、ニラをトッピングした、名古屋めしです」(グルメ誌記者)

 名前は台湾でも、発祥は名古屋。ちなみに、名古屋は2018年に40.3度の最高気温を記録しており、全国有数の暑い街だ。

「台湾出身の方が経営する『味仙』という中華料理店で考案されたので、この名前がつきました。もともとは単体で食べるものではなく、中華料理のシメ。とても辛いので、他の料理と組み合わせるのも、オススメですね」(遠藤氏)

 台湾ラーメンはピリ辛なのはもちろん、ニンニクの風味も食欲をそそる。

「ニンニクは、糖質の代謝を促す“ビタミンB1”の働きをサポートしてくれて、血糖値の急上昇を防ぎます。結果、男性ホルモンである“テストステロン”の分泌低下を防ぎ、精力の維持、増強につながります。さらに、唐辛子による発汗作用で熱中症予防にもなるので、夏のスタミナ食として満点です」(望月氏)

 最後に、望月氏にオススメのラーメンの食べ方を伝授してもらった。

「炭水化物の麺を先に摂取すると、血糖値が急上昇して、前述したテストステロンの分泌が下がります。それを防ぐために、肉や野菜といった具材から箸をつけましょう」

 今年の夏も暑くなりそうだ。うまいラーメンを食べて、乗り切ろう!

【画像】夏に食べたい!日本全国ご当地ラーメン東西リスト

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