「不要な輸血」もあるの!? 医療現場の最前線からの報告 (2/2ページ)
このような方に対して、輸血を行わなければ死期を早めてしまう可能性もある。
純粋に医学的なことだけを考えると、輸血が必要な状態であることも多い。
この時、輸血をするかどうか本人と家族に医師は相談するが、たいていの場合は輸血を希望する。
その一方で、老衰ならば無理に輸血する必要はないという意見もある。
医療者でさえ不要だと考えている場合もあり、一般的にもそう思う人も多い。
是非は簡単に決められない輸血は、ボランティアから採取された限りある医療資源だ。
そのため、無駄には使えない。
しかし、無駄とはなんだろうか。
例えば老衰に輸血はいらないと意見をしている人も自分の身や大切な人に置き換え、それでも輸血は不要だと自信を持って言えるだろうか。
これは、人間の命に関わる議論であり正解はない。
しかし、答えが出なくても考えていくことが大切だ。
執筆者:あやたい
医療制度や医療職・医療現場が抱えるさまざまな問題について考える医師。
日々変わっていく医療現場から生の声や、日常に役立つ医療知識を発信したいという思いで執筆。