「あまり良くない地区で新聞配達中だった僕。小汚い作業着のオジサンに『おい、兄ちゃん』と呼びつけられて...」(鳥取県・50代男性) (2/3ページ)
するとおじさんは
「そうか大変やな~、頑張りや」
と言って、ズボンのポケットから小銭を出し、近くにあった自販機にお金を入れ、温かい缶コーヒーを買ってくれた。おじさんは僕に缶コーヒーを渡すとそのまま寒そうにどこかに行ってしまった。
おじさんが立ち去ったあと飲んだ缶コーヒーは、自分の涙の味でしょっぱかった。でもとても温かかった。
あの缶コーヒーがなければ、きっと...それ以来おじさんとは一度も会っていない。もしもあの日、あの時のあの缶コーヒーが無ければ僕はきっと辛さに耐え切れず挫折していただろう。

今、あの時のおじさんにこの場を借りてお詫びと御礼をしたい。
最初に声をかけられた時に、見た目で嫌な予感を感じてしまってごめんなさい。
そして、どこの誰かもわからない自分に、温かい励ましと、温かい缶コーヒーを奢ってくださりありがとうございました。本当は自分の為のコーヒーを買うためにあそこにいたのでは無かったのですか?本当にありがとうございました。
おじさんのお陰で新聞奨学生としてのお務めと、学校生活を無事に終えることが出来ましたよ。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
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