医師はなぜ「余命」を予測できるの? 現役医師がその判断ポイントを解説 (2/2ページ)
ちなみに、5年という期間にも理由がある。
多くの種類のがんで治ったと考えられても、再発してくるのが5年以内であることから、よく用いられているのだ。
そして、まったく治療を行わなかった場合、どの程度の予後なのかということに関してもデータがある。
医師はこれらのデータを参考にしながら、患者個人の状態をふまえて予後を予想している。
経験により予後を予想バイタルサインが崩れておらず、がん患者などの予後に関するデータが出ていない場合、いつまで生きられるのかを予想するのは難しい。
しかし、経験豊富な医師であれば、そのような場合でも驚くほど言い当てる場合もある。
バイタルサインは数字、予後のデータも数字である。
数字は分かりやすい指標であるため使われがちだが、患者は数字でできているわけではない。
生身の人間の将来を予測するには、結局は「経験が一番大切」なのだ。
執筆者:あやたい
医療制度や医療職・医療現場が抱えるさまざまな問題について考える医師。
日々変わっていく医療現場から生の声や、日常に役立つ医療知識を発信したいという思いで執筆。