悪しき伝統?「宿題」に効果はあるのか (2/2ページ)
だから本では宿題の効果に疑問を呈しています。
――また、親が子どもにたくさんの習い事をさせることの問題点を指摘されていました。小学生の場合、学校が終わってから寝るまでの時間はせいぜい4、5時間ですから、学習塾を含めてあまり習い事が多いと、先ほどおっしゃっていたような「読書」や「調べ物」の時間がなくなってしまいますね。
今木:そうですね。習い事自体が悪いわけではなくて、1つか2つ子どもが本当に好きで興味を持っていることを習わせるのはいいと思います。ただ、多くても3つくらいが妥当なのではないでしょうか。
成績優秀者であったり東大生に聞くと、習い事はあまりやってなかったという人が多いです。やっていたとしても1つか2つとか。
――子どもの学力を伸ばす点において一般的に「正しい」とされている方法で、今木さんが「実はまちがっている」と考えているものがありましたら教えていただければと思います。
今木:最近多いのは「プログラミングを習ったりパズルで遊ぶと算数が得意になる」など「~~をすれば、〇〇が得意になる」というものです。
プログラミングを習うことはいいことだと思いますが、プログラミングを習ったらプログラミングが得意になるし、パズルをやっていたらパズルが得意になるだけで、算数は得意になりません。算数を得意にしたければ算数をやるしかないです。
――最後に小学生の子どもをもつ保護者の皆さんにメッセージをいただければと思います。
今木:子育てについて「これが良い」と言われるものを取り入れようと思うのは親心として当然のことと思います。ただ、本書にも書きましたが、世の中にはまちがった俗説もあふれているのが実情です。
よく「これをやったら自分の子どもは東大に受かりました」みたいな勉強法が紹介されていたりするじゃないですか。
――ありますね。東大だったり海外の有名大学だったり。
今木:その子の努力はすばらしいですが、その勉強法自体はどんな人にも当てはまる「正解」ではなく、たまたまその親子にはまっただけだということはわかっておくべきだと思います。親はわが子をよく見て、その子に合った勉強法を採り入れてほしいです。本書がその一助になれば幸いです。
(新刊JP編集部)