餌が得られなかった時は空腹の子供たちを悲しませないよう、おもちゃを持ち帰るオオカミたち

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餌が得られなかった時は空腹の子供たちを悲しませないよう、おもちゃを持ち帰るオオカミたち
餌が得られなかった時は空腹の子供たちを悲しませないよう、おもちゃを持ち帰るオオカミたち

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 社会性が高く、愛情あふれたオオカミたちは、子供たちのために尽力を惜しまないようだ。

 アメリカ、イエローストーン国立公園のオオカミ群れの1つを野生動物カメラで観察していたところ、狩りに出ても餌が得られなかった時は、留守番させている子供たちを悲しませないよう、動物の骨の残骸や枝などをおもちゃとして持ち帰っていることが明らかとなった。

 トレイルカメラがとらえた、子供のためにせっせとおもちゃを運ぶオオカミたちの姿は、愛情に満ち溢れている。

・子供たちの為、狩りに出た後おもちゃを持ち帰ってくるオオカミたち
 イエローストーン公園では一度絶滅させてしまったオオカミを1995年に再導入した。それから20年以上が経ち、オオカミたちは、着実に生態系のバランスを保つ役割を果たしている

 当時導入された群れの子孫である、モリーズパックを観察していたトレイルカメラは、狩りから戻ってくる大人のオオカミたちが、口に動物の骨や木の枝などをくわえて子供たちの元に帰ってくる姿を何度もとらえている。

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 これらの「おもちゃ」は、獲物が見つからなかった時、代わりに子供たちを楽しませるために持ち帰っているのだという。

 お腹を空かせて留守番している子供たちに、食べ物がないまま帰ってくるのは忍びないのだろう。こうしたおもちゃで少しでも子供たちの気を紛らわせてあげているようだ。

 この行動は、大人のオオカミが、子供たちに噛まれるのを防ぐため、進化の過程で強化されたと研究者らは考えている。

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 人間の飼い主が、噛むという欲求を満たすため、飼い犬のために骨のおもちゃを与えることがあるが、それと同じ行為がオオカミたちの間でも行われていたんだね。

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 イエローストーン国立公園のオオカミの群れは、毎年約4 ~5匹の子供を産む。10月下旬になると、子供は大人の3分の2の大きさになり、巣穴から出て行動する。

 冬を越した子供は、群れがヘラジカやバイソンなどの大きな獲物を狩るのを手伝うことを学び、群れの次の子どもを育てるのを手伝う。

 そして巣穴に食べ物やおもちゃを運んでくるのだ。

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 オオカミはとても社会的な動物で、群れの中で秩序を保って行動する。互いに複雑な関係を持ち、他の群れから縄張りを守る。

 オオカミたちの子供たちに対する行動は、人間の行動にも似ていて、子供たちを喜ばせようと、せっせとおもちゃを運んでくる姿は本当に愛情深い。[画像を見る] ・イエローストーン公園のオオカミ
 イエローストーンのオオカミは約70年前に絶滅したが、1990年代にカナダとモンタナ州の一部からハイイロオオカミが公園内に再導入された。

 イエローストーンのオオカミの再導入は、研究者や保全活動家の間で生態系を回復させた成功事例として広く評価されている。

 彼らはイエローストーン国立公園の生態系の中で極めて重要な役割を果たしており、捕食者と獲物の微妙なバランスを維持する上で不可欠なのだ。

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written by parumo



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