人間の肘と肩は類人猿の祖先が木から降りるときのブレーキとして発達した (3/4ページ)

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photo by Pixabay

 これは、マンガベイやほかのサルが、犬や猫と同じように四つ足歩行をし、洋ナシ型の深い肩ソケットをもつという体の構造をしているためだという。

また、肘の内側湾曲部が突き出ているため、関節がアルファベットのL字のようになっていて、安定性はあるが、可動域が狭い。

 博物館に所蔵されている、現存するチンパンジーの骨格の関節を分析してみると、類人猿の肩の角度が、登るときに比べて降りるときのほうが14度大きいことに気がついた。

 チンパンジーが木から降りるときは、腕は肘のところでさらに34度外側に開くことができる。

 こうした動きの変化は、チンパンジーが重力に引っ張られるのに逆らうのに役立つだけでなく、安全に木から降りるのを可能にした。

「チンパンジーは、肩や肘の筋肉を過度に緊張させることなく、木を登り降りすることができます。その結果、大きなエネルギーを発揮することができるのです」ジョイ氏は言う。
人間にとってみれば、この稼働域拡大という進化により、腕を頭の上に伸ばしたり、ボールを投げたりすることができるようになるなど、多くの利点を得ることができました。

こうした動きは、私たちの先祖が体験した進化の圧力の遺産であり、それによって、現代の私たちに多様なことができる能力を与えてくれたのです
 この研究は『Royal Society Open Science』誌(9月6日付)に発表された。

追記(2023/09/21)本文、タイトルを一部修正して再送します。
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