「タイ料理の魅力は万人に合う懐の深さ!」ヌイコさん(42)「タイ料理に惚れ込んだ女の巻」珍談案内人・吉村智樹のこの人、どエライことになってます! (2/2ページ)
「賄いで食べたカオソーイ(チェンマイのココナッツラーメン)のおいしさに、雷に打たれたような衝撃を受けました。これまで嗅いだ経験がない魅惑的な香り、トッピングされた高菜の漬物とスープの相性、すべてが最高だったんです」
タイ料理の奥深さに触れたヌイコさんはタイへ渡り、屋台料理の研究を始める。そこで、さらに独特な食文化に驚かされた。
「タイは“渋い”“苦い”“クサい”といったクセの強い食材を料理に取り込むのが上手なんです。それこそ“これ、ウンコ?”ってくらい、匂いがキツいハーブを使って、絶品の料理に仕上げる。おいしさの幅が、とてつもなく広いんです」
料理とともにタイ人の人間性にもひかれた。働いた3軒目の店のタイ人マダムは歯に衣着せず物言いをし、日本人にはある
「気兼ね」がない人だった。しかし、その裏表のなさに心はほどけ、それまで人とのコミュニケーションが苦手だったのが、人前でも自分の気持ちを話せるようになったという。
「タイ料理は激辛があれば、やさしい味つけもある。世代を超えた、誰にでも合う懐の深さがあります。体だけではなく心が疲れたら、タイ料理で癒やされてほしいです」
よしむら・ともき「関西ネタ」を取材しまくるフリーライター&放送作家。路上観察歴30年。オモロイ物、ヘンな物や話には目がない。著書に『VOW やねん』(宝島社)『ジワジワ来る関西』(扶桑社)など