科学的根拠に乏しいNLPだからこそエビデンスのある使い方を!エビデンスベースドNLPの解説に最新情報を追加。10月9日公式ウェブサイトにて公開 (2/5ページ)
EBMは「エビデンス」「患者の価値観」「臨床技能」の3つを統合したもので、患者一人ひとりの状況をよく吟味し、患者の価値観や好みを理解した上で、エビデンスのある治療を行うことです。
そしてEBMが「科学的根拠に基づく実践」(EBP)を生みだします。アメリカ心理学協会は、このEBMの考え方を踏襲し、「心理学におけるエビデンスに基づく実践」(EBPP)で、クライアントの置かれた状況や価値観などを把握し、治療的協働関係を重視する臨床アプローチを実践します。
EBPPは、それまで医師が独占してきた臨床判断の根拠(エビデンス)を、クライアントにもわかるように提供・共有し、治療から最大の利益を得るために活用します。EBPは1992年に正式に導入後に普及した臨床実践です。
こうしたカウンセリングや心理相談の場面における患者やクライアントとの関わりや支援は「エビデンスに基づくアプローチ」(EBA)とも呼ばれます。
■NLPと「科学的根拠」
NLPは「神経言語プログラミング」(Neuro Linguistic Programming)の略称で、コミュニケーションに着目した心理学の理論です。卓越した3人のセラピストのテクニックを研究し、言語パターンを体系化しました。
心理学では、科学的根拠に基づくのは当然のことです。しかし、NLPはこれまで研究してこなかったので、エビデンスに乏しいのが実情です。
一方で、NLPには膨大な個別研究の事例があります。クライアント一人ひとりの状況をよく吟味し、価値観や好みを理解した上で実践しているので、科学的根拠に基づく行為のための土壌があります。科学的根拠に基づくNLPの実践は、良好な人間関係、安定した心理、仕事の成果、自己実現への近道です。
■エビデンスに沿ってNLPを実践した場合の可能性
心という見えないものを扱う性質上、心理学には、エビデンスだけにとらわれるのではなく、ガイドする立場の経験を尊重する、「経験的に支持された治療」という考え方があります。EBPを尊重し、ガイドの経験を加味することで、NLPを実践する効果は期待できます。