「900種類ものボードゲームを集めた男!」米井敬人さん(46)「ボードゲームにハマった作家の巻」珍談案内人・吉村智樹のこの人、どエライことになってます!

日刊大衆

米井敬人
米井敬人

 関西に生息するアヤシくてオモロい人たちに、大阪出身・京都在住の人気ライター・吉村智樹が直撃インタビュー!

■ボードゲームの秘境をさまよいたどり着いた究極のゲームは!?

 テレビやラジオ番組の構成、新作落語の脚本などで活躍する作家の米井敬人さん(46)には、もう一つ、「ボードゲームコレクター」という顔がある。

「収集したゲームは900種類を超えていると思います。300万円は使ったでしょう。お金のことは考えたくないですね……」

 中にはカナダから輸入した5万円超えの高価なゲームや、ネットオークションで競り落とした貴重な絶版ゲームも。仕事部屋がゲームの箱であふれ返ってしまい、妻から叱られ、「衣装ケース10箱分を実家へ送った」というから相当な量だ。

 彼がボードゲームの沼にハマったのは2009年頃。きっかけは、一人のプロレスラーだった。

「マッスル坂井選手のブログを読んでいたら、“スコットランドヤードで盛りあがった”と書いてありました。試しに自分も買って、落語家さんたちと忘年会で遊んでみたら、とても楽しかったんです」

 スコットランドヤードとはドイツ製のボードゲーム。ロンドン市街地に潜む怪盗Xと、ヤツを追う刑事たちが縦横無尽に盤上を駆け巡る。それを口達者な上方落語のメンバーでやるのだから面白いはずだ。米井さんは「他のゲームはないか」と、当時、大阪に1軒だけあった専門店へ足を運んだ。そこで、ショックを受ける。

「“ボードゲームって、こんなにあるのか!”と驚いたんです。それから、すっかり虜とりこになりました。店で購入したり、海外のバイヤーと英語でやりとりしたり。100箱以上、購入した年もあります」

●日本にも最高に楽しいゲームが!

 未知なる世界のゲームを続々と手に入れた彼。ここで、新たな悩みが。

「買う量がプレイする回数を超えてしまったんです。一度も遊んでいない“積みゲー”が増えるばかり。一生のうちに遊び終えられないかもしれません。それでも、買ってしまうんですよね」

 ゴールを目指すのがボードゲームの定石なのに、自分自身はゴールなき茨の道へとコマを進める米井さん。ゲームの秘境をさまよううちに、「最高に面白いゲームに出合った」という。

「『ごいた』です。能登半島の漁村で明治元年に生まれたという説がある、謎に包まれた和製ボードゲームです。日本に、こんなに面白いゲームがあったのかと衝撃でした」

 ごいたに夢中になり、13年から能登ごいた保存会大阪支部の活動まで始めた。世界中のゲームを探すうちに、日本へと回帰。

 まるで、奇想天外なボードゲームそのものの人生ではないか。

 そんな彼に、クリスマスや正月に楽しめるゲームを聞いてみた。

■フランスの『フィッシュクラブ』がお勧め

「フランスの『フィッシュクラブ』です。水槽に魚を落とし、5匹を早く並べたほうが勝ちというシンプルなルール。日本語版も発売されていますし、お勧めです」

 スマホのゲームもいいが、家族や仲間とワイワイ楽しめるボードゲームも、一味違う楽しさがある。あなたも、(ボードゲームならば)億万長者になれるかも。

【画像】仕事部屋にはボードゲームがいっぱい。中には絶版の貴重品も

水槽に魚を落として、つなげていく「フィッシュクラブ」は簡単ながら奥深い面白さ

仕事部屋にはボードゲームがいっぱい。中には絶版の貴重品も

よしむら・ともき「関西ネタ」を取材しまくるフリーライター&放送作家。路上観察歴30年。オモロイ物、ヘンな物や話には目がない。著書に『VOW やねん』(宝島社)『ジワジワ来る関西』(扶桑社)など
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