江戸時代に起きた「読書ブーム」きっかけとなった有名人とは? (2/2ページ)
識字率が高くなった理由の一つに読書ブームがある。そのきっかけをつくったのが、家康の読書好きと出版事業だ。戦国時代にヨーロッパや朝鮮から活字の技術が入ってきたことで、家康は関ヶ原の戦いの前年である慶長4年(1599年)から、その活字技術を使って自分の蔵書の中から選んで出版事業を始めたのだ。
そして、世の中が平和になり、庶民たちに余裕が生まれると、当然庶民のためのエンタメ、サブカルチャーが発生する。歌舞伎や文楽、話芸では噺家、講釈師が現れ始める。庶民の経済力が向上したことで生まれた庶民たちの芸能は、現代も伝統芸能として伝えられることとなるのだ。
江戸時代の経済事情を歌舞伎や浮世絵の背景に感じることができる。それと同時に、江戸経済の視点から浮世絵や歌舞伎、落語の演目をみて、江戸の人々のたくましさも垣間見えてくる。そんな本書から江戸の経済を学んでみてはどうだろう。
(T・N/新刊JP編集部)