花山天皇の女御(おんな)たちは早逝した藤原忯子だけじゃなかった!それぞれの生涯をたどる【光る君へ】
17歳で皇位に就き、様々な政治改革に乗り出した花山天皇(師貞親王)。
しかし最愛の女御・藤原忯子(しし/よしこ)を喪ったショックで出家・引退してしまいます。
ところで花山天皇には他にも女御たちがいました。彼女たちは一体どんな人物で、どんな生涯をたどったのでしょうか。
そこで今回は花山天皇の女御たちを紹介。NHK大河ドラマ「光る君へ」には登場するのでしょうか。
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婉子女王(えんし/つやこじょおう)は為平親王と源高明女の間に誕生しました。
村上天皇の孫娘に当たり、おばに源明子(めいし/あきらけいこ。藤原道長の側室)がいます。
寛和元年(985年)に入内。最初は花山天皇から寵愛されたものの、すぐ飽きられてしまったようです。
彼女自身に何かあったのか、あるいは藤原忯子以外は目に入らなくなってしまったのかも知れません。
しかし藤原忯子が亡くなると再びお召しがかかったものの、病んでいたためこれを辞退しました。
本当に病んでいたのか、あるいは病とは口実で、内心ヘソを曲げていたのか、どちらでしょうか。
「あれだけぞんざいに扱っておいて、お気に入りが亡くなったから戻って来いなんて、そんな虫のよい話があるものですか!」
やがて寛和2年(986年)に花山天皇が出家すると、離婚して藤原実資に嫁いだのでした。
もし本当に病であれば再婚どころではなかったでしょうし、やはり怒っていたのかも知れませんね。
そして長徳4年(998年)9月17日、27歳で世を去ります。
花山天皇の女御・藤原姚子
天禄2年(971年)生~永延3年(989年)5月29日没
藤原姚子(ちょうし/とうこ)は藤原朝光(あさてる)と重明(しげあきら)親王王女の娘として生まれました。醍醐天皇の孫娘に当たります。
永観2年(984年)に入内し、麗景殿を住まいとしました。大層な鳴り物入りで嫁いだものの、肝心の花山天皇からは寵愛を受けられません。
およそ1ヶ月で内裏を離れてしまいましたが、花山天皇は何も言わなかったそうです。心底どうでもよかった感が否めませんね。
住んでいた場所から堀河女御とも呼ばれ、永延3年(989年)5月29日に19歳の若さで世を去ったのでした。
娘に先立たれた朝光の哀しみはいかばかりだったでしょうか。
花山天皇の女御・藤原 諟子生年不詳~長元8年(1035年)6月21日
藤原諟子(しし/ただこ)は生年不詳、藤原頼忠(よりただ)と厳子(げんし)内親王の間に誕生します。
永観2年(984年)に入内し、承香殿を住まいとしました。
特別に寵愛されることはありませんでしたが、その代わりなのか花山天皇から何かと目をかけてもらっていたと言います。
熱しにくく、冷めにくい。そんな関係だったのかも知れませんね。
和歌を巧みにしたことから『後拾遺和歌集』など勅撰集に3首の和歌が採用されています。
そして花山天皇の女御たちでは最も長寿を誇り、長元8年(1035年)6月21日に世を去りました。
生年不詳なので確定ではありませんが、入内時点で15歳(天禄元年・970年生まれ)だった場合、66歳という計算になります。かなりの長寿ですね。
花山天皇最愛の女御・藤原忯子
安和2年(969年)生~寛和元年(985年)7月18日没
藤原忯子(しし/よしこ)は藤原為光の娘として誕生します。
永観2年(984年)に入内し、懐妊したものの間もなく急死。まだ17歳という若さでした。
花山天皇は悲嘆にくれ、翌寛和2年(986年)藤原道兼にそそのかされて出家してしまいます(寛和の変)。
終わりに以上、花山天皇の女御たち4人を紹介してきました。
藤原忯子を喪った悲しみから出家した花山天皇。しかし仏道に帰依するどころか女遊びが収まらず、ひと騒動起こしてしまうのでした(長徳の変)。
【花山天皇・略年表】
安和元年(968年)11月29日 誕生(1歳)
永観2年(984年)8月27日 即位(第65代)、藤原忯子らが入内(17歳)
寛和元年(985年)7月18日 女御・藤原忯子が急死(18歳)
寛和2年(986年)6月23日 出家(寛和の変。19歳)
永延3年(989年)5月29日 女御・藤原姚子が死去(22歳)
長徳2年(996年)1月16日 藤原伊周・藤原隆家兄弟の襲撃を受ける(長徳の変。29歳)
長徳4年(998年)9月17日 女御・婉子女王が死去(31歳)
寛弘5年(1008年)2月8日 崩御(41歳)
長元8年(1035年)6月21日 女御・藤原 諟子が死去
果たしてNHK大河ドラマ「光る君へ」では、花山天皇はどのように描かれていくのか、楽しみにしています。
トップ画像:大河ドラマ「光る君へ」公式サイトより
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