NHK大河ドラマ『光る君へ』謎多き紫式部の人間味「妬みや悪口がポロリ…」 (2/2ページ)

日刊大衆

当時は複数の女性と婚姻関係を持つことはめずらしくなく、宣孝だけが特に浮気性ということではなかったのかもしれない。

 ところが式部は妬心を見せ、「近江の方(則忠の娘)のところへ入り浸ったほうがよくはなくて……」という趣旨の歌を送っている。

 一方、『紫式部日記』には同僚の女房たちを寸評するくだりがあり、「よく顔を合わせる人について口さがない(無節操に悪く言い触らすこと)のは憚られます」と前置きしつつも、日記を書き進むうちに本音がぽろっと出てしまう。

 たとえば、五節弁という女房には「髪の毛も初めて会った時には背丈に一尺(約三〇センチ)ほど余るほど豊かだったのに、今ではすっかり抜け落ちてしまっている」。小馬という女房へのそれは「むかしは美しい若女房だったのに今では琴柱を膠でつけたような(融通がきかない)人になった」と、まさしく口さがない。インテリとみられがちな式部にも人間味ある一面があったのである。

跡部蛮(あとべ・ばん)歴史研究家・博士(文学)。1960年大阪市生まれ。立命館大学卒。佛教大学大学院文学研究科(日本史学専攻)博士後期課程修了。著書多数。近著は『超新説で読みとく 信長・秀吉・家康の真実』(ビジネス社)。
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