超記憶、エコロケーション、氷耐性など、実在する超人的能力を持つ9人
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子供の頃はもちろん大人になった今でも超人的能力にあこがれを持つ人はいるだろう。私もその1人だ。何か辛いことがあると、脳内であるはずもない能力を駆使するかっこいい自分を妄想することにより、現実逃避する能力なら身に付いた。
だが実際に存在する人間の中には、我々が知っている常識を覆すような特殊能力を持つ人が存在するという。
ここにあげる9人の能力者たちは、一見ごく普通の人たちだが、彼らは私たちが考えたこともないようなことを成し遂げることができるのだ。
・1. 超記憶力を持つ男性:スティーヴン・ウィルシャー:
映画『レインマン』で、ダスティン・ホフマン演じる兄は、障害があるものの驚異的な記憶力も持っている。
お話の中だけではなく、そんな超人がリアルにいる。
2013年、英国のアーティスト、スティーヴン・ウィルシャー氏は、たった一回20分間だけヘリコプターで上空を飛行しただけで、広大なニューヨーク市の高層ビル群を記憶し、6フィートにわたる詳細な図面を作成して、話題になっている。
ウィルシャー氏の記憶力はまさに超人的で、一度見た風景を細部まで詳しく覚えることができる、いわゆるサヴァン症候群なのだ。
現在49歳のウィルシャー氏のこの超人的能力は、神経科医によって徹底的に研究されていて、彼自身、数多くの賞を受けている。
現在、ウィルシャー氏はその芸術的功績により、大英勲章第5位となっている。
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・2.エコロケーション(反響定位): ダニエル・キッシュ:ブルース・
子どもの頃の目のガンのせいで、ダニエル・キッシュ氏は生後わずか13ヵ月で両眼を失った。
それでもカリフォルニア生まれの彼は、マウンテンバイクで荒野を走り回ったり、アイスランドをハイキングするアクティブな生活を諦めることはなかった。
目が見えないのにどうやってそんなことができるのだろう?
キッシュ氏はコウモリがエコロケーション(反響定位)を行って物や自分の位置を知るのと同じように、舌を鳴らしてその音を聞き、周囲の状況を判断している。こうした能力は「知覚的可動性」と呼ばれている。
キッシュ氏は、目の言えない子どもたちにエコロケーションを利用して、自分をナビする方法を教える支援団体「ワールド・アクセス・フォア・ブラインド」を設立している。
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・3. あらゆる自伝的記憶を持つ:マリル・ヘナー
イリノイ州出身のマリル・ヘナー(71)は、これまでの人類史上で100人も記録されていない、稀有な能力を持っている。
ヘナー氏は非常に優れた自伝的記憶(HSAM)を持っていて、研究者たちは肥大した側頭葉が原因ではないかと考えている。
自伝的記憶とは、自分の人生のあらゆる出来事について、その日付や時刻に至るまで詳細に覚えることができる。
ヘナー氏は、1971年から女優として活躍していて、ホームコメディ「タクシー」のエレイン・オコナー役でゴールデングローブ賞に5回ノミネートされたこともある。
セリフを覚えるのに苦労したことは一度もなかったことだろう。
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・驚異的持久力:ディーン・カーナーシス
ほとんどの人にとって、マラソンは持久力の驚異的な偉業だろうが、ディーン・カーナーシス氏にとっては、単なるウォーミングアップのジョギングにすぎないようだ。
現在61歳のカーナーシス氏は、500キロを一睡もすることなく80時間44分で完走したり、全米50州を50日でマラソンしたり、ディズニーランドからニューヨークまでをわずか75日で走りぬいたりといったウルトラマラソンの偉業でその名を知られている。
カーナーシス氏の強靭な精神力とトレーニング倫理を無視することはできないが、彼の体内には、一見、無限とも思える乳酸閾値があることを研究者たちが発見している。
その結果、彼の筋肉は疲れ知ずなのだという。
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・5.寒さに対する驚異的耐性 :ヴィム・ホフ:アイスマン
ウィム・ホフ氏はオランダのエクストリーム・アスリート。その超能力でミスター・フリーズとして稼ぎまくっている。
寒さに対する驚異的な耐性をもち、氷の下で58メートルも泳いだり、氷に全身を密着させたまま44分間も過ごしたり、雪上裸足ハーフマラソンで2時間16分34秒という最速の記録を樹立している。
ホフ氏は、この能力は「ヴィム・ホフ・メソッド」と呼んでいる独自トレーニング法の賜物だと主張しているが、研究者は納得していない。
実際、彼のトレーニング法を実践して死者が何人か出たため、ホフ氏は数々の論争に巻き込まれている。
「アイスマン」の愛称をもつ64歳のホフ氏が、ほとんどの人にとっては致命的なはずの低温に絶えられる理由ははっきりとはわかっていない。
専門家はホフ氏がほかの人よりも多くの熱をつくることができる生まれつきの遺伝的特徴を持っているからではないかと推測している。
ホフ氏には一卵性双生児のきょうだいがいるが、普通の生活をしている彼もまた極度の寒さに絶えられる体質であることも、その推測の理由になっている。
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・6. スペシャルな体型で名俳優に:ハビエル・ボテット
ハビエル・ボテット氏は46歳のスペイン人俳優。マルファン症候群とされていて、身長201センチに対して、体重はわずか56キロしかなく、長く細い手足や指をもつ。
そうした身体的な特徴から、スレンダーマンからフランケンシュタインの怪物まで、スクリーンや舞台でユニークなキャラを演じ、そのキャリアを成功させてきた。
『スタートレック』ではエイリアン、『ゲーム・オブ・スローンズ』では超自然の生き物を演じたこともある。
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・7. ゴム人間:ダニエル・ブラウニング・スミス
まるでゴムゴムの実を食べたかのように、驚くほど体が柔らかい人は本当にいるようだ。
ミシシッピー州出身のダニエル・ダウニング・スミス氏(44)の超人的な柔軟性は、まるでただのストレッチをしているだけのようにさえ見える。
「史上もっとも体が柔らかい人間」とされるスミス氏は、拘束衣を身に着ける速さで最高タイムの2分8秒をマークするなど、7つの世界記録をもっている。
彼の信じられないような柔軟性は、エーラス・ダンロス症候群と呼ばれる珍しい症状によるものだ。これは、体内のタンパク質のコラーゲン処理を変化させ、関節が異様に柔軟で緩くなる遺伝子変異だ。
実際に胴を完全に180度回転させることができ、ゴム人間と呼ばれている。
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・8. 眠らない男:タイ・ゴック
ベトナム、クアンナム省に住む農夫のタイ・ゴック氏が持つ能力を、人は超能力だと思うかもしれないが、彼にとってはそうではない。
ゴック氏は1973年に発熱に苦しんで以来、まったく眠ることができないのだ。多くの医師の診断を受けたが、どうしても眠れないため、相変わらず夜な夜な畑を耕すのに忙しい。
眠れないフラストレーション以外は、不眠による悪影響はないように見えるのが不思議だ。
ユーチューバーのドリュー・ビンスキー氏がゴック氏とひと晩共に過ごし、本当に眠れないのか検証してみたが、専門家たちは本人の不眠を掘り下げて研究してはいない。
これが本当のことなら、ゴック氏の不眠はベトナム戦争による心的外傷後ストレス障害の結果なのではないかと推測する者もいる。ゴック氏は戦闘で手に負傷している。
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・9. リアルスパイダーマン:アラン・ロベール
スパイダーマンはどうやら、アメリカ、ニューヨーク出身ではなくフランス人らしい。
アラン・ロベール氏は、フランスのエクストリームアスリートで、安全ロープや特別な装備一切なしで、天をつくような超高層ビルの外壁を登ってしまうことで知られている。
地元の警察と衝突しながら、ロベール氏はフランスのエッフェル塔はもちろんのこと、マレーシアのペトロナス・ツインタワーやシカゴの旧シアーズ・タワー(ウィリス・タワー)などの有名ランドマークを数多く登っている。
ロベール氏の最高記録は、ドバイにある828メートルのブルジュ・ハリファだ。
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References:10 People With Real-Life “Superpowers” That Challenge Our Understanding Of The Human Body / written by konohazuku / edited by / parumo
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