イギリスでウミフクロウの新種を発見、ウミウシの一種
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イギリスの海で、定期的に行われている漁業調査を行っていた所、新種のウミウシが発見された。英国の水域には既に100種以上のウミウシが生息しているが、この新種はそれらとは異なる特徴を持っていた。
新種はウミウシの一種であるウミフクロウ属だったのだ。同国でウミフクロウが発見されたのは今回が初めてだという。
ウミフクロウはフクロウに似ていることからその名がついたそうだが、この角度だとまったく別のクリーチャーに見えるな。
・英国で初めて発見されたウミフクロウは新種だった
ウミフクロウの新種は、環境・食品・水産養殖科学センター(Cefas/英国)とカディス大学(スペイン)が定期的に行っている漁業調査で偶然発見された。
イギリスの海には100種を超えるウミウシが生息しているが、イングランド南西沖とイベリア半島南西部で行われたこの調査では、ちょっと変わったタイプが混ざっていた。
クリーム色や粘土色の体に白い斑点があり、体長は約2~5cmほど。
右側に「カヌーのパドル」のような特徴的なエラがあることから、セネガルでよく見られるウミフクロウの仲間(Pleurobranchaea meckeli)だと考えられた。
だが、この種がイギリスの海で目撃されたことは過去に例がなかったため、調査チームはその正体に首を傾げた。
そこで標本をスペインの施設に送り、遺伝子や構造をくわしく調べてみたところ、まったく新い種であることが判明した。
新種は「Pleurobranchaea britannica(プレウロブランケア・ブリタニカ)」と、イギリスにちなんだ名前が与えられることとなった。
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イギリスの海で初となるウミフクロウの新種を発見
Cefasの海洋生態学者ロス・ブリモア氏はのように述べている。
普段の漁業調査がこのような発見につながるのですから、とてもワクワクします。2つの標本をざっと調べるだけで、ウミフクロウの仲間に出会ったと確信できました。・ユニークなウミウシの魅力
この属の仲間が、イギリスはもちろん、これほど北の海で発見されたことはなかったので、ドキドキですね
ウミウシはとりわけ色鮮やかで、多種多様な動物だ。そのユニークな姿だけでなく、食べた獲物を利用して光合成をしたり、毒として使ったり、あるいは切断された頭部から胴体を再生させたりと、驚くような能力を持つものもいる。
今回のウミフクロウ属は大きくは「側鰓目」のグループで、体の側面にエラがあり、ここから海水に溶けた酸素を取り込んでいる。
ウミフクロウはフクロウに似ていることからその名がついた。フクロウというよりも、太ったナメクジという気がしなくもないが。
また、ウミフクロウ属は悪食で何でも食べてしまうことから「海の掃除屋」とも呼ばれ、ヨコエビやゴカイ、クモヒトデ、死んだ魚、時には他のウミウシまで食べてしまうことがある。
今回間違えられたウミフクロウの一種「eurobranchaea meckeli」の映像
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・ウミフクロウの生息域が北に移動している可能性
日本にもウミフクロウ属である(Pleurobranchaea japonica)が生息しているが、今回新種が発見されたことで、南はスペイン、さらにはポルトガル沖まで分布している可能性が明らかになった。
これは嬉しい発見でありながら、同時に少々懸念されることでもあるという。というのも、地球温暖化のために、この仲間が北へと移動している可能性を示しているからだ。
「イギリスの海に生息する生き物について、何でも知っているという思い込みがありますが、この発見は、まだまだ学ぶべきことがたくさんあるということを伝えています」と、Cefasのロス・ブリモア氏は語る。
この研究は『Zoosystematics and Evolution』(2024年1月26日付)に掲載された。
References:Mystery sea creature discovered in UK waters - BBC News / Brand New Species Of Delightful Sea Creature Discovered Off The British Coast | IFLScience / written by hiroching / edited by / parumo
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