【高知高専】第6回宇宙開発利用大賞において文部科学大臣賞を受賞 (3/5ページ)

バリュープレス




2.宇宙開発利用市場の拡大への貢献

 従来の CubeSat ではスペース的な問題や電力消費の問題で、姿勢制御装置を積極的に導入することができませんでした。KOSEN-1 衛星に搭載されたデュアル・リアクションホイールは、コンパクトで姿勢を変える時だけ電力消費があることから、CubeSatへの応用が期待されています。また、CubeSat の心臓部のコンピュータ(OBC)には、PIC マイコンや H8 マイコンなどが使われてきましたが、KOSEN-1 衛星で採用されたラズベリーパイ CM1 は、安価な民生品で汎用性があることから、今後の CubeSat への採用が期待され、そのソフト開発を含めた企業化も可能となっていくと考えられます。


3.経済・社会の高度化への貢献

 超小型衛星「KOSEN-1」に搭載されている超小型Linuxマイコンボードによる OBC には、教育用マイコンボードとして世界的に普及しているラズベリーパイ(Raspberry Pi)が使われています。このラズベリーパイのマイコンボードは、子供から大人まで親しまれており、IoT の中核としても多くの事例があります。令和 3 年 11 月 23 日に発表された「みんなのラズパイコンテスト 2021」では、「ラズパイ衛星 KOSEN-1」が、最高賞のグランプリ賞に匹敵する特別賞を受賞しており、開発中のKOSEN-2R 衛星と KOSEN-3 衛星には、継続して Raspberry Pi が OBC に採用されていることから、今後、そのノウハウが IoT 等の利用に広範囲につながっていくと期待されています。


4.技術への貢献

 KOSEN-1 衛星での姿勢制御には世界特許を持つデュアル・リアクションホイールを衛星として初めて搭載し、高精度の衛星の姿勢制御の実証実験を行いました。このデュアル・リアクションホイールは、2つの回転円盤をお互いに逆方向へ動かすタイミングを調整することにより、姿勢制御が可能なもので、高専生が手作業でエナメル線を巻いた自主開発の平面モータを 2個小型化して衛星に実装しています。
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