“アクスタ”や“推しぬい”を葬儀屋で供養。「推し卒」「推し変」による“推しグッズ”とのポジティブなお別れの方法 (2/3ページ)
色々な役割を持って、私たちの足りない部分を埋めてくれるもの。古くから、人形は私たちの身を守ってくれるものとされてきましたから、想いの込められたぬいぐるみたちも、参加者の皆さんの身代わりとなってくれていたことでしょう。今回の供養祭は、ぬいぐるみたちのお葬式ではありません。今まで一緒に遊んでくれたぬいぐるみに、感謝を伝える日なんです」
今まで、人生を共に歩んできた推しのグッズたち。環境が変わったからと、燃えるゴミとして処分するのではなく、今までの感謝を伝えて、お別れするーー日本人の「ものを粗末に扱わない」という価値観や、感謝の気持ちを忘れない礼節が色濃く表されたような式でした。
■「大好きだった人」、推しが変わっても捨てることはできなくて
供養祭の後には、推しぬいとお別れした参加者の女性たちに、その心境を語っていただきました。
話を聞いたのは「推し活でつながった」という女性グループ。聞けば、それぞれ推しは別々なのだそうですが、友人を通して知り合いになり、今回のような推し活にまつわるイベントに一緒に参加するようになったのだそう。
「今まで大好きで、大切にしてきた推しをかたどった子たちなので、捨てるのはしのびなかった。一緒にいる時間も長かったので思い入れもありますし、その分使い込んでしまっている部分もあったので、フリマアプリに出品したり、グッズ交換に出したりすこともできず、困っていました」と、Aさん。
Aさんのお友達であるBさんも「周りでも、同じように推し卒後のグッズ処理ができず困っている人が多い。推しが変わっても捨てづらくて、結局押入れにしまい込んであるような状態で、収納スペースを圧迫している、とぼやいている人も。もう一緒に出かけることはないけれど、手に余っている状態に陥っている人は多いと思う。いい機会でした」と語ってくれました。
参加していた別グループにも知り合いがいるというCさんは「かつて推しだった子たちを持ち込みました。中には、一緒に歩きすぎて怪我してしまったというか、少し作りがゆるくなってしまった子も。