「人生、たまには脱藩。」 高知県さん、観光客にとんでもない行為を勧めていた→その意図は? (2/3ページ)

同職員は、当時のキャンペーン事務局(高知県庁観光振興部)の担当者で、その時に高知県の観光は厳しい状況に直面していたと説明する。
というのも、19年までは大河ドラマ「龍馬伝」効果もあり、多くの観光客が訪れていたのだが、20年以降は新型コロナウイルス感染症の影響で、訪れる人が減少したのだ。
そんな状況を打破すべく打ち出されたのが「あなたの、新休日。」という新コンセプト。「人生、たまには脱藩。」はその中で生まれたものだった。
脱藩にこめられた意図とは「あなたの、新休日。」というコンセプトのもと、21年度のキャンペーンでは複数のコピーとデザインを製作。山曜日、昔曜日、味曜日、湯曜日......など、カレンダーにはない「新しい休日」があると打ち出した。
そこに込められていたのは、「高知の自然や食、歴史を感じて新しい自分に出会ってほしい」という思い。「たまには、脱藩。」は高知の歴史を感じてほしい「昔曜日」のものだ。
龍馬が脱藩をする際に通ったとされる「脱藩の道」で撮影したという。

「忙しくて大変な日々を過ごしていらっしゃる皆さんに、自然豊かなこの道を歩いて、当時龍馬の苦労や困難をも知って頂いて、少しでも気が楽になったり、頑張ろうと思っていただけたりすればとの思いで、このコピーが誕生しました」(当時のキャンペーン事務局担当者)
パワーワードの裏にそんな優しい気持ちが隠されていたなんて......。とんでもない行為を気軽に進めてくる恐ろしいポスターだと思ってしまって申し訳なかった。