京都のど真ん中になぜ「丑の刻参り」ゆかりの神社が!?悪縁が切れる、そのわけとは… (2/3ページ)

Japaaan

それは丑の刻にお参りをしにくる女性に信託を伝えるというもの。
そのお告げ通り都風の女がやってきたので社人が理由を聞くと、「自分を捨てて不倫をした旦那に罰を受けさせるために、遠いところから幾晩も参っていた」と告げました。社人はお告げ通り、女に「三つの脚に火をともした五徳(鉄輪)を頭にのせて、赤い顔料を顔に塗り、怒りの心をもつならば、望み通りに鬼となるだろう」と告げた。すると、女は話を聞くうち容姿が変わっていき、髪が逆だち雷鳴が轟くと、「恨みを晴らしてやる」と述べて去って行きました。

さて女の夫は毎晩の悪夢に悩まされ、陰陽師の安倍晴明に助けを乞うた。安倍晴明は、男と新婦の命は今夜で終わると見立て、男の家に祈祷棚を設けて身代わりを載せて祈祷を始めました。そこに火をともした五徳(鉄輪)を戴いた鬼女が現れ、身代わりの式神に襲い掛かるも、退治することはできず、鬼は「時機を待つ」と言って消えていった。

というもの。あくまで怨念が消えることは無いのですね。ちなみにこの能にも原型があり、平家物語『剣巻』を元にした作品なのです。女性の怨念は潰えることはない・・・この永遠に続く恐ろしさが、語り継がれてきた要因なのでしょう。

ちなみに五寸釘と藁人形は「鉄輪」にも「剣巻」にも登場しません。頭に鉄輪をはめて蝋燭に火をつけるのは、その形から鬼に見立てているということでしょう。

京都の命婦稲荷社にある「鉄輪の井戸」

鉄輪の井戸(フォトACより)

実際に五寸釘を打ち付けた杉のある清水寺の「地主神社」とはまた違う逸話のある神社があります。

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