人生が停滞する!「長所を活かせ論」の落とし穴とは? (2/2ページ)

新刊JP

先述のように、「長所を活かせ!」というメッセージを間に受けてしまい、それだけを考えてしまう生き方である。ただ、短所を放置しすぎると、いずれ前に進めなくなる時が来る。船内に溜まった水を掻き出す作業が必要になり、長所を活かすどころではなくなってしまう。

具体的には、お金の問題を放置しすぎて金欠で首が回らなくなってしまったり、人間関係を軽視しすぎて頼れる人がいなくなってしまったり、アイデアを思いつくことだけに熱中しすぎて実行が疎かになってしまったり、といったことが考えられる。いずれにしても、あまり効率が良くない生き方だと言える。

「長所を活かしながら、短所をカバーする」。これが、自分の才能を殺さず、自分の才能に殺されずに生きていく最適解である。大事なのは、「短所のカバー」は自分一人でやる必要はないこと。体調管理が苦手だったり、お金の管理が苦手だったりするなら、家族に助けてもらえばいい。短所は「消すこと」を求められているのではなく、問題として表面化しなければいいだけなのだから。

ただ、その際もまずは「長所を活かす」が先にあるべきだとも本書では述べられている。短所のカバーが先に来るとどうしても「沈まないが前にも進まない船」になりやすいものだし、長所を活かすことができれば短所は出にくくなるものだからである。

「才能とは何か」「自分の才能をいかに見つけるか」「才能をどう活かすか」。
本書では、人生を決定づける「才能」をテーマに様々な考察がされ、私たちのキャリアや人生へのアドバイスが綴られている。

どんな人にも特性がある。特性の近くには必ず何らかの才能がある。それを活かすも殺すも自分次第。これからどう生きるかまだ決めかねている若い世代、キャリアチェンジを考えている人、定年後の身の振り方を考えている人など、多くの人に気づきがある一冊だ。

(新刊JP編集部)

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