「足腰」でも「記憶力」でもない!40代で始まる「老いの最初の兆候」 (2/2ページ)

新刊JP

◾️老と直結する前頭葉をいかに鍛えるか

ならば、意欲の減退をもたらす前頭葉の機能を維持することが老化を防ぐために有効ということになる。本書はそのための取り組みについても紹介している。前頭葉は鍛えることができるのだ。

その一つが「ものごとを両面から考えること」。ニュースや誰かの考えに触れた時に、それを鵜呑みにするのではなく、批判的な視座を持って「別の味方」を探ってみることで思考の幅が広がる。知識を知識で終わらせるのではなく、自分の経験や思考を通して再検討していく行為は、前頭葉を大いに使っているのだ。

また、「考えを言語化してみること」も有効だ。本を読んだり映画を見るだけで終わるのではなく、その感想を言語化して、誰かと意見交換をしてみることも前頭葉を鍛えることにつながる。

記憶力を鍛えたり、筋トレをすることももちろん老化の防止には役立つ。しかし、全ての根本にある「意欲の減退」に目を向けないことには、これらの取り組みが続かない。

本書では「老い」とどう向き合い、どう抗い、そしてどう受け入れるかについて、医師の視点から語られていく。健康で自分らしく生き生きと過ごせる時間を、いかに長く確保するか、という現代人に共通の課題について、新しい発見を与えてくれる一冊だ。

(新刊JP編集部)

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