赤染衛門の実父?平安時代に活躍した歌人・平兼盛が詠んだ”富の魔力”とは【光る君へ】 (3/3ページ)

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赤染衛門の実父?

月岡芳年「月百姿 赤染衛門」

兼盛には妻がいましたが、やがて離婚してしまいます。

その時妻は妊娠しており、赤染時用(あかぞめ ときもち)と再婚後に娘を出産しました。

この娘が後の赤染衛門(あかぞめゑもん)ですが、彼女の親権をめぐって兼盛は訴訟を起こします。

訴訟の結果について明確な記録はないものの、赤染衛門という女房名からして恐らく兼盛の敗訴だったのでしょう。

勝訴して自分の娘になっていれば、平衛門……いや、衛門でなく他の官職名を称していたと考えられます。

いずれにしても、あまり家庭に恵まれた様子は感じられません。

キャリア・和歌・家庭から兼盛の人物像を想像すると
「元皇族というプライドが捨て切れず、才能はあっても偏屈の世渡り下手、幸せな家庭を築くことはできなかった」
のかも知れませんね(違ったらごめんなさい)。

終わりに

今回は平安時代に活躍した歌人・平兼盛について紹介してきました。

冒頭の和歌にあるような、富に執着するほど貧乏に苦しんだ様子はないものの、それでも富を渇望していたものと思われます。

劇中時点では既に亡くなっているためNHK大河ドラマ「光る君へ」には登場しないでしょうが、折に触れて赤染衛門が言及しても面白いですね。

※参考文献:

赤坂恒明『「王」と呼ばれた皇族 古代・中世皇統の末流』吉川弘文館、2019年12月 山口博『日本人の給与明細 古典で読み解く物価事情』角川ソフィア文庫、2015年8月

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