5年間行方不明だったロバ、エルクの群れに受け入れられ仲良く一緒に暮らしていた
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2019年のある日のこと、アメリカの北カリフォルニアで、ロバのディーゼルが突然姿を消した。
そして5年後の今年、ある男性が、エルク(アメリカアカシカ)の群れの中に、ロバが1頭混じっているのを発見し、ビデオに収めInstagramに投稿した。
その動画を見たドリューリー夫妻はビックリ仰天!なぜならそこに写っていたのは、5年前に行方不明となり、さんざん探し回ったものの見つからなかった彼らの愛するロバ、ディーゼルだったからだ。
・エルクの群れの中にロバがいる?
トライアスロンの選手でありハンターでもあるマックス・フェネルさんがエルクと一緒にいるロバに気づいたのは、2024年3月のことだった。
狩猟に出かけた先で撮影した映像には、十数頭のエルクと一緒にいるロバの姿がはっきりと写っていた。
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image credit:Instagram
私が出くわしたのは、ロバを受け入れたエルクの群れでした。ロバはハッピーで、健康そうに見えたので驚きました。・ロバは群れのリーダー的存在だった
まったく奇妙な光景でしたよ。こんなことがあるのかと、信じられない気持でした
ロバはすっかりエルクの群れに受け入れられていたのだ。というよりも、まるでエルクの群れのリーダーであるように見えたという。
ロバが動くと、エルクたちはその後に従ってついて行くんです。どうやら群れの中でのロバの地位は、非常に高いようでした。[画像を見る] ・飼い主が映像を確認し、無事を喜ぶ
私は死んだピューマを見つけたんですが、何か蹴爪を持つ生き物に殺されたのではないかと疑っていました。
もしかするとピューマを仕留めたのは、ディーゼルだったかもしれません
この発見はやがて電波に乗り、インターネットの海を渡ってドリューリー夫妻のもとへ届いた。夫妻はロバの映像を見てディーゼルだと確信した。
彼は最高のロバ生を送っているようです。幸せに、健康に。私たちは本当にほっとしました
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ディーゼルが行方不明になったのは、2019年のこと。デイブさんとテリーさんのドリューリー夫妻とハイキングに出かけた先で、何かに驚いて森に逃げていってしまったのだ。
夫妻はすぐにドローンも駆使して、何週間も何カ月もディーゼルの姿を追い続けたが、その行方は杳として知れなかった。
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・もともとは野生のロバだったディーゼル
実はディーゼルは、もともとはこの地域で暮らしていた野生のロバだったんだそうだ。
夫妻の「飼いロバ」になっていたのは、連邦土地管理局が行っている、ロバとの養子縁組プログラムによるものだった。
このプログラムは、野生のロバの数を調整する目的で、当局が一斉に捕獲したロバを、市民が飼い主となって受け入れる制度である。
だから野生に帰ったといえばそれまでなのだが、同族ではなくなぜエルクの群れに入っているのだろうか。これはディーゼル自身に聞いてみないと、永遠に解けない謎かもしれない。
ドリューリー夫妻は、その後新しいロバを飼い始めたが、ディーゼルを捕まえるつもりはないという。
彼を捕まえるのは、ほぼ不可能だと思います。彼はもうすっかり、野生のロバ、というか自分を野生のエルフだと思っていると思いますからディーゼルの「ママ」だったテリーさんはこう語っている。
彼を家に連れて帰りたいのはやまやまですが、実際のところ、彼は今野生の世界で自由に生きているんです。エルクの群れと一緒にね。ドリューリー夫妻の計算では、ディーゼルは現在8歳ほど。ロバの寿命は25~40年ほどだそうなので、彼はまだ若者と言っていいかもしれない。
彼はこの時点で、もう自由を手に入れたんですよ
狼などの捕食者や、厳しい冬の寒さを乗り越えて生き延びることができたなら、ディーゼルはエルクの群れを率いる素晴らしいリーダーになるかもしれない。
いつかドリューリー夫妻とディーゼルが、再会を果たすこともあるのだろうか。その日まで、エルクたちの中で元気に生き抜いてほしいものである。
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Lost Donkey Seen With Herd of Elk
References:Lost Donkey Seen With Herd of Elk / written by ruichan/ edited by parumo
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