リンカーン大統領が溶ける。あまりの暑さにぐったりしてしまった蝋人形
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image credit:CulturalDC・Instagram
現在、アメリカの首都ワシントンD. C.は猛暑に見舞われている。この暑さは偉大な指導者にもこたえるようだ。エイブラハム・リンカーン米元大統領をかたどった蝋人形がぐったりする姿が、ネットで話題になっている。
かつてリンカーン大統領は、「今日の責任から逃れても、明日の責任からは逃れられない」と語ったらしい。もしかしたら力なくのけぞるその姿は、温暖化対策を先送りにする現代人への苦言なのかもしれない。
・暑さで溶けるリンカーン大統領の蝋人形
リンカーン大統領の蝋人形は、アーティストのサンディ・ウィリアムズ4世による作品で、「40 Acres: Camp Barker」と題された展示の一環として制作された。
黒人奴隷解放のために戦ったかつての指導者(彼の暗殺犯の処刑風景が写真で残されている)の蝋人形は、もともとは威厳ある堂々とした姿で椅子に座っていた。
だが、このところの猛暑のせいで、ぐったりと投げやりな感じでのけぞり、今にも「あぢぃ~」とうめくような声が聞こえてきそうだ。
それどころか今では頭もないのだそう。溶けてもげかけたせいで、主催者によって撤去されたのだとか。[画像を見る] ・最初から溶けることを想定して作られていた
実はこのリンカーン大統領の蝋人形は、最初から溶けることを想定して製作されたものだ。だから溶けたこと自体に問題はない。
想定外だったのは、それがあまりにも早すぎたということだ。
制作を依頼した非営利団体CulturalDCによるなら、蝋人形はきちんと目的を果たしてくれたとのこと。むしろ果たしすぎたくらいで、次のように説明している。
この1360kgの蝋彫刻は、ロウソクのように燃やされ、だんだんと変化することを意図していました。ですが、あまりの暑さにリンカーンも参ったようです
蝋の凝固点は60度ですが、この記録的な暑さで、想像以上に早くリンカーンは椅子にへたり込んでしまいました! 2024年と気候変動の影響に耐えかねて、蝋全体が後ろに傾いています!
・リンカーンの天国からのメッセージ?How hot is it? Abe Lincoln's wax sculpture has melted! (His head has been removed to be repaired) #heatwave #weather pic.twitter.com/6cdzd49B7i
— Scott Thuman (@ScottThuman) June 25, 2024
溶けるリンカーンの蝋人形は、ウィリアムズ氏の作風であるようだ。
以前100本以上の芯を備え、巨大なロウソクとして燃えるはずだった作品が作られたことがあったが、こちらも正式なお披露目前に溶けてしまったのだとか。[画像を見る] 今回のものはその反省を踏まえて制作されたはずなのだが、今年の猛烈な暑さには耐えられなかったようだ。
案外、繰り返し溶けるリンカーン大統領の蝋人形は、お前らいい加減にしろよという天国の本人からの苦言なのかもしれない。
References:Lincoln Wax Statue Suffers Meltdown, Loses Head, Under Intense DC Heat - DesignTAXI.com / written by hiroching / edited by / parumo
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