140万年前の象の墓場で西ヨーロッパ最古のヒトの痕跡を示す証拠を発見 (2/3ページ)

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発掘を進めるマラガ大学をはじめとする考古学チーム / image credit: UMA Maria Patrocinio Espigares・象の墓場には天然の罠があった
 フエンテ・ヌエバ3遺跡の堆積物は、考古学的に下層と上層に区別でき、どちらからも骨格と石器が大量に発掘されている。

 ただし石器などがより多く見つかっているのは下層で、ヒトの活動の痕跡はこちらの層の方が色濃く残っている。一方、象やハイエナの痕跡が多く見つかっているのは上層の方だ。

 そこで今回、マラガ大学の考古学者チームは、この2つの層に保存されている動物の種類や堆積物の粒子の大きさを統計学的に分析し、その違いを探ってみた。

 すると下層はシルトと粘土が多いのに対して、上層の細かい砂が多いことがわかったのだ。こうした砂は、かつてこの地域にあった古い湖の近くに堆積していたもので、流砂(りゅうさ)だった可能性がある。

 つまり、体が重たい大きな草食動物にとっては、まるで蟻地獄のような天然の罠として働いたと考えられるのだ。

 ここへ囚われた象たちは二度と脱出できず、命を落とした。そうした沈みかけの死骸を求めてハイエナたちが集まってきてはフンを落とし、それらが化石になった。

 そうした死肉を求める腐肉食動物(スカベンジャー)たちの中に、西ヨーロッパ最古のヒトが混ざっていた可能性が高いという。

 もしそうなら、この発見は、食べ物を獲得する方法や、獲物をめぐるハイエナとの争いなど、当時のヒトの生存戦略を伝える貴重な手がかりなのかもしれない。

 研究チームは今後、遺跡の上層と下層をより厳密に区別するべく調査を行う予定であるほか、バランコ・レオンのような同地域にあるほかの重要な遺跡の調査も計画しているとのことだ。
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