「日本の勝ち目はない」劣勢ながらもロシアの世界最高峰の艦隊を倒した男・東郷平八郎 (2/2ページ)
ただ、この戦術は自身が壁となって敵の進行方向を遮ることになるため、一方的に攻撃されるリスクもあります。
成功すれば最強の戦術とも呼ばれていますが、高い砲撃技術を求められることや自滅してしまう可能性が高いことから、実践で取り入れることは不可能だと言われていました。
東郷平八郎の賭けもともと、平八郎はバルチック艦隊に並走して、並航戦に持ち込む予定でした。ところが敵艦隊の位置報告に計測ミスがあり、平八郎を乗せた戦艦・三笠はバルチック艦隊の正面に出る1ことに。
このとき、リスクを避けて敵艦から離れれば、敵に逃げられる恐れがありました。しかし、敵艦の正面にでれば、敵の行動を不能にできる代わりに集中砲撃を浴びることになります。
そんな場面で、平八郎が下した決断は「敵艦の正面にでること」でした。
「三笠(平八郎の乗った戦艦)を沈められようとも、バルチック艦隊は絶対に逃さない」という決死の決断をしたのかもしれません。
三笠
胸中は定かではありませんが、平八郎の機転と決断により、「東郷ターン」と言う難しい戦術を奇跡的に成功させ、日本側は被害を最小限に抑えて日本海戦を制したのです。
英雄と称えられた平八郎結果的に平八郎が下した決断は日本を救い、彼は当時、英雄と称えられました。
今回紹介した平八郎のように、窮地へ追い込まれたときに機転を利かせた大胆な行動をとることで、状況が好転することもあるかもしれません。
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