南極の氷の下で涙のしずくのような形をした謎の地形を発見 (2/4ページ)

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 これまで南極や北極の氷が溶けるプロセスは、人工衛星や氷床コアによってもたらされたデータから理解が進められてきた。

 だが今回のように水中ドローンを潜らせて、直接観察するやり方は、氷の下側で何が起きているのか解明する新たな手がかりをもたらすだろう。
氷河の下側の融解に関して、これまでの仮説はさまざまな点で明らかに不足しています。現在のモデルでは、私たちが目にした複雑なパターンを説明できません。

ですが、今回の方法は、それを解明するヒントになるでしょう(ヴォーリン教授)


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いくつかのムール貝の形をした構造を含む領域を視覚化したもの / iImage credit: Filip Stedt / University of Gothenburg・氷河融解、氷床崩壊による海面上昇の危険性
 ドットソン棚氷は、幅50kmにわたって海に迫り出して浮かんでいる。このあたりでは、氷山が驚くべきペースで分裂しており、非常に不安定な状況にある。

 万が一、氷床全体が崩壊するようなことがあれば、3.4mもの壊滅的な海面上昇が世界的に起きる恐れがあるとされる。

 これまでの研究では、ドットソン棚氷の下へ温かい海水が入り込むことで、端の部分が侵食されつつあるだろうと予測されていた。

 それによって棚氷が陸地から切り離されれば、やがて崩壊へとつながる危険な事態だ。

 そしてその予想通り、もっとも急速に氷河の融解が進んでいるところでは、海水の流れがその基盤を侵食し、それによって生じた亀裂がさらに融解を加速させていることが今回確認された。

 なお潜水調査を行ったRanは、氷の下で行方不明になってしまったとのこと。研究チームは、棚氷の奥深くをさらに調査するべく、新しい潜水ビークルの準備に取り掛かっている。
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