悪党に甘すぎる藤原彰子!?平安時代の強盗殺人犯に彰子が下した刑罰は……【光る君へ 後伝】 (3/3ページ)

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それにしても、なぜ彰子はこんなに甘い処分をしたのか、不思議でなりません。

ちなみに高田牧は藤原実資ら小野宮家の所領でした。

もしかしたら、彰子は実家のライバルであった彼らにダメージを与えた小藤太らを保護したかったのかも知れません。

もともと道長・頼通政権は犯罪者に対して甘い対応をとることが多かったため、小藤太は命拾いしたようです。

その一方で、殺された下人の無念はいかばかりでしょうか。

事件の顛末を『小右記』に記した実資は、怒りのあまり詳しい内容まで書き残せなかったのかも知れませんね。

そもそも藤原高年とは?その父親は?

馬強盗に励む高年ら(イメージ)

ちなみに小藤太こと藤原高年とは何者だったのでしょうか。

小藤太は藤原公行(きんゆき。上総介)の甥だそうですが、肝心の父親についてはよく分かっていません。

可能性として考えられる父親候補=公行の兄弟(藤原文行の男子)は以下の通りです。

藤原公光(きんみつ) 藤原公行 藤原脩行(ながゆき) 行禅(こうぜん/ぎょうぜん。僧侶) 太田公通(きんみち)

※名前の読みは諸説あります。

あるいは公行と結婚した妻方の甥である可能性も考えられそうです。

中級貴族の子弟として生まれ、所領を根城に強盗などで生計を立てていたのでしょう。

事件後の消息についても不明。どんな最期を遂げたのか、詳しい記録は見つかっていません。

終わりに

今回は地獄の沙汰もコネ次第、ということで藤原彰子・藤原頼通らに助けられた?小藤太こと藤原高年のエピソードを紹介しました。

小藤太と彰子にどういうつながりがあったのかは分かりませんが、これでは世が改まるはずもありません。

千年経った令和の現代でも似たようなことはありそうですが、権威や権力に影響されない公正な社会の実現を期待します。

※参考文献:

倉本一宏『平安京の下級官人』講談社現代新書、2022年1月

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