戦国時代の武士たちはのんびり「湯治」に行くヒマなどない!合戦でのケガの応急処置はどうしてた? (2/2ページ)

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実際、ムラサキとも呼ばれる紫根草は現在も生薬として日本薬局方に収録されており、現在でも外用薬や抗炎症薬として使用されています。

武士たちは、紫根草の粉末を持ち合わせていないときは、傷口にをすり込んでいたようです。

今の時代から見るととても衛生的とはいえない処置ですが、刀傷を受けた場合はまずは血を止めることが先決です。応急的に灰をすり込んで、とにかく止血していました。

そうして応急処置した後で、改めて医者や薬師に治療してもらっていたのです。

梅干しと胡椒

また、戦国武士は、常備薬として梅干しと胡椒を持ち歩いていました。

梅干しは、衰弱した体力を回復させたり息切れを整えたりするのに使われていました。

現代では、梅干しには健康上のさまざまな効能があることが科学的にも証明されていますが、当時の武士たちもそれを経験として知っていたのでしょう。

梅干し

また胡椒は、暑さ寒さによる衰弱を防ぐために使われていたようです。この二つが常備薬として選ばれたのは、食材になると同時に持ち運ぶのにかさばらないからでした。

ちなみに、梅干しは食べて唾液を出して水分補給のかわりにするためにも使われていました。しかし塩分が多いため、後になってからかえってノドが渇くというデメリットもあります。

そのため、梅干しは一人一個ずつとし、眺めてツバを出させるためだけに使った武将もいたそうです。

戦国時代の武士たちは、こうした涙ぐましい努力を重ねながら合戦に臨んでいたのです。

参考資料:歴史の謎研究会『舞台裏から歴史を読む雑学で日本全史』2022年、株式会社青春出版社
画像:photoAC,Wikipedia

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