神話の舞台といわれる九州を代表するパワースポット「天岩戸神社(あまのいわとじんじゃ)」の伝承とは?

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神話の舞台といわれる九州を代表するパワースポット「天岩戸神社(あまのいわとじんじゃ)」の伝承とは?

みなさんは、「パワースポット」と聞いてどのようなイメージを持つでしょうか?実際に自分もパワースポットと呼ばれる場所に行ったことがあるという方、あまりそういうのは信じていない、という方など、さまざまだと思います。

パワースポットと呼ばれる場所はたくさんありますが、今回の記事では、九州でも特に有名なパワースポットといわれる「天岩戸神社(あまのいわとじんじゃ)」について詳しくご紹介していきたいと思います。

天岩戸神社 西本宮 拝殿

天岩戸神社とは?

天岩戸神社(あまのいわとじんじゃ)は、宮崎県高千穂町にある神社です。岩戸川という川を挟んで東本宮と西本宮があります。アクセスとしては車で行くのがベストですが、バスで行くこともできます。

天岩戸神社の祭神

東本宮と西本宮は、両社とも天照大御神(あまてらすおおみかみ)様を祭神としてまつっています。ただし、ご神体である天岩戸を拝めるのは「西本宮」。

30分ごと(1日16回)、拝殿裏の遥拝所からお祓いを受けたうえで、神職さんの案内で拝観可能です。

「天岩戸」の伝承

ご神体である「天岩戸」は、伝承が関連しています。古事記や日本書紀にも載っている伝承で、これがパワースポットと呼ばれる所以にもなっています。その伝承とは、次のとおりです。

多くの神々が暮らしていたとされる高天原という神々の世界があり、そこにいた須佐之男命(すさのをのみこと)は、田んぼの畦(あぜ)を壊す、馬の皮を逆剥(さかは)ぎにするなど、暴れん坊として有名でした。これに怒ったのが、天照大神でした。

天岩戸神話(春斎年昌 画)

天照大神は、天岩戸と呼ばれる洞窟に隠れました。太陽の神様が隠れたことにより、世界は真っ暗に。食べ物が育たなくなったり、病気になったりといった悲劇が多く起こりました。

こうした状況を解決するため、八百万(やおよろず)の神が天照大御神を岩戸から引き出そうと試みるエピソードが語られています(最後には天照大御神は天岩戸から出てきて、平和な世の中になったと伝えられています)。

この伝承の重要な舞台にもなった「天岩戸」を御神体としているのが「天岩戸神社」なのです。

天岩戸神社の天安河原

ちなみに、八百万の神々が集まったとされるのが「天安河原(あまのやすかわ)」と呼ばれる洞窟があります。天岩戸神社から徒歩10分ほどで天安河原まで行けるので、ぜひセットで訪れたい場所です。

いろいろな神様が集まったと言われる場所として、ここもパワースポットと呼ばれています。特に安産や子育ての守り神として信仰されています。

いかがでしたか?この記事が、みなさんが少しでも日本文化や歴史の面白さに興味を持つきっかけになれば嬉しいです。

天岩戸神社

・場所:宮崎県西臼杵郡高千穂町大字天岩戸1073-1
・アクセス(公式ページより)
九州各地よりお車でお越しの方
○福岡・佐賀・長崎・鹿児島方面
九州自動車道から嘉島JCTを経て九州中央自動車道に入り山都中島西ICでおりる。山都中島西ICより約1時間15分。
○宮崎・大分方面
東九州自動車道から延岡JCTを経て九州中央自動車道に入り、終点蔵田で国道218号線におり、再び平底ICで九州中央自動車道に入り、日之影深角ICで降りる。日之影深角ICから7分。

空港からお越しの方
○阿蘇熊本空港より車約1時間30分
○宮崎空港より車約2時間15分

交通機関ご利用の方
○熊本駅・熊本空港→宮崎交通 特急バス「高千穂号」→高千穂バスセンター→路線バス→天岩戸神社
○延岡駅→宮崎交通 路線バス→高千穂バスセンター→路線バス→天岩戸神社

天岩戸神社 公式ホームページ

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