徳島県に〝ミャクミャクの細胞〟が散らばっているらしい? 衝撃光景に8.4万人戦慄「取り込まれるぞ!」
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一体ここで、何があったんだ――!? ちょっと不安な気持ちになる光景が、X上で話題になっている。
広い空間に点在している、赤い球体。それには青い目がついている。
これって、もしかして......。
2025年2月1日、Xユーザーのからあげ(@usagi_fuwadon)さんは写真と共にこう呟いた。
「大塚国際美術館の庭にミャクミャク様の細胞が落ちてて怖かった」
や、やっぱりそうだよね!? 大阪・関西万博公式キャラクターの「ミャクミャク」だよね......!?
突然変異していく存在ミャクミャク、ただでさえ不思議な点が多いキャラクターなのに、こんなふうにバラバラ(?)になってると、かなり怖い。
このどこか非現実的な光景に対し、X上では8万4000件を超える「いいね」(12日夕時点)のほか、こんな反応が寄せられている。
「近すぎる...取り込まれるぞ!」「バラけるんかこいつ」「それ、全部壊さないと本体に攻撃通らないやつ...」「3日で2倍に増えそう」「破壊しても分散して増えていく敵」「これに水やりとかして育てるとミャクミャク様になったりするのかな」「これ地面を侵蝕してミャクミャクフィールドを増やそうとしているんだよね。そうしてできた土壌に新たなミャクミャクが生まれるってわけ」
バラバラのミャクミャクは、一体何者なのか。Jタウンネット記者はまず投稿者のからあげさんに話を聞いた。
2025年2月1日午後2時50分ごろ――頃。徳島県鳴門市にある大塚国際美術館で、月刊「ムー」とコラボして開催中のキーワードラリーに参加していたからあげさんは、〝彼ら〟と遭遇した。
「休憩がてら1階の庭園に出てみたところ、何か赤いオブジェがぽつんと置いてありました。現代アートの作品か何かかなと近づいてみたところ、こみゃくでした」
彼らの正体。それは、〝バラバラになったミャクミャク様〟ではなく「こみゃく」という存在。大阪・関西万博に関するデザインのルール「EXPO 2025 Design System」のクリエイティブディレクション・アートディレクションを担当している引地耕太氏は3日、からあげさんの投稿を引用する形で、こう説明している。
「こみゃくは、このあと成長して、進化していきます。今後、別のDNAと結びつき、突然変異していきます。そして他の細胞達と出会い新たな形を生み出していくんです」(引地耕太氏のポストより)
引地氏の解説に触れるまでは、「こみゃく」の存在を知らなかったというからあげさん。その状態ではミャクミャク様の細胞が落ちているように感じられ、「正直怖いな」と思ったという。
しかし〝真実〟を知った今は、こう感じている。
「改めてみるとかわいいというか...味わい深いなと思いました」(からあげさん)ふえるんです
ところで、「こみゃく」たちはなぜ、徳島の美術館の庭にいるのか?
Jタウンネット記者は大塚国際美術館にも、話を聞いた。
こみゃくたちは、「EXPO2025 公式ロゴ イメージ 3Dモニュメント CELL ART」というアイテム。
大塚オーミ陶業(本社:大阪府大阪市)が製作したもので、万博の公式ライセンス商品だ。
「2024年3月、EXPO2025公式ロゴマークを制作したTEAM INARI代表のシマダタモツ氏が自らマークを立体化。シマダ氏の監修のもと、高さ2メートルを超える陶製パブリックアートを大塚オーミ陶業が製作し、万博開催地・夢洲に近い、此花区正蓮寺川公園に設置しました。万博開催後も長く愛されるモニュメントとして、退色劣化しない陶製での製作となりました。万博を更に盛り上げるため、このパブリックアートを構成するCELLのひとつを、パーソナルサイズのモニュメントとして展開したら面白いのでは、との発想から、同じく陶製で3Dデータをもとに製作されたのがCELL ARTです。今回もシマダ氏ご本人が工場へお越しくださり、監修されました。CELL ARTを手掛けた大塚オーミ陶業が当館の陶板名画を制作している関係で、当館での設置につながりました」(大塚国際美術館)
同館によれば、このCELL ARTは陶製のため、屋外に設置しても退色劣化しない。訪れた人が触っても構わないそうだ。
「ご来館のお客様にも庭園で一緒に記念撮影をしていただいたり、お子さまにCELL ARTを囲んで遊んでいただいたりと親しみを持って接していただいている様子をお見受けします」(大塚国際美術館)
なお、取材時点ではCELL ARTが設置されているのは、地上1階の庭園。個数は3個ある。
それが将来的には全部で5個まで増える予定なんだとか。設置時期は未定とのことなので、ある日突然増殖している、なんてこともあるのかも......?