300年もの歴史を持つ!?長野県・木曽地方に伝わる保存食「すんき漬け」とは?
みなさんは、お漬物が好きですか?大人になってからそのおいしさに気づいたという方、毎日のように食べているという方、ちょっと苦手という方など、さまざまではないでしょうか。
日本各地には、いろいろなお漬物がありますが、今回の記事では、そのなかでも特にユニークな「すんき漬け」というものをご紹介します。長野県・木曽地方に伝わるお漬物なのですが、歴史は古く、また製法も独特です。ぜひ、最後まで読んで「すんき漬け」に詳しくなりましょう。
「すんき漬け」とは?
「すんき漬け」とは「すんき」とも呼ばれる伝統的な保存食のお漬物です。長野県・木曽地方に古くから伝わっています。
漬けるお野菜は、この地方の伝統野菜である赤カブ。すんき漬けがほかのお漬物と違うところは、漬けるときに「塩を使わない」という点です。
赤カブの葉を複数の乳酸菌で発酵させたもので、乳酸菌由来の酸味があるのが特徴です。
塩を使わないということで、健康志向で塩分を気にしてお漬物を避けていたような人からも人気があります。
「すんき」というユニークな名前の由来は?「すんき漬け」または「すんき」と呼ばれていますが、このユニークな名前の由来は、「すっぱい茎」という意味で、京都の「すぐき(酸茎)漬け」がなまったいう説が有力です。
なお、先ほどもご紹介したとおりすんき漬けは塩を使わないですが、京都の「すぐき漬け」は塩を使ったお漬物です。
「米を貸しても塩を貸すな」という言葉も存在塩を使わないお漬物は、日本以外の国でも一部で作られていますが、それらに共通するのは「山岳地帯」ということです。木曽地方は海から遠かったため、塩が用意に手に入る環境ではありませんでした。そのため、塩はとても貴重な存在。野菜の保存に食塩をたくさん使うことは難しく、この状況が無塩発酵の漬物を生んだと言われています。
昔は、「米を貸しても塩を貸すな」や「米は貸しても塩は貸せるな」といった言葉もあったほどです。
300年の歴史がある?すんき漬けの発祥については定かではないものの、少なくとも300年ほど前からはあったと考えられています。それは、元禄年間(1688年頃)の松尾芭蕉の一門の連句会で、「木曽の酸茎(すんき)に春も暮れつつ」と詠まれていることが理由です。
また、基礎地域の王滝村(おうたきむら)に残る古文書では、名古屋藩へ年貢として出した記録も残っています。
いかがでしたか?この記事が、みなさんが少しでも日本文化や歴史の面白さに興味を持つきっかけになれば嬉しいです。
画像出典:農林水産省ホームページ
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