横浜に新しいアートセンターが誕生します。6/1(日) グランドオープン (3/4ページ)
ただここ10 年ぐらいは、全ての新しい情報は片手におさまった小さな画面から洪水のように流れ込んできて、その圧倒的な情報量にめまいを覚える。
その小さな画面からは、世界で起きている、目を背けたくなるような悲惨な出来事もリアルタイムで流れてくる。容赦のない空爆で逃げ惑う人々。一人ひとりの顔の見えない死亡者の数。貧困、飢餓、難民、格差、分断。大国は、正義の代わりに力を振りかざし、自分たちのことだけを考えると声を大にするようになってしまった。一方で、地球温暖化をはじめとした、未曾有の自然災害というフレーズをあまりに頻繁に目にするため、この星が抱えている事の深刻さに気付くための感覚が麻痺してしまったかのようだ。
もちろん自身が選び取っている情報の種類によるのかもしれないけれど、その小さな画面から流れ続けるこうした情報に浸っていると、なんだか気が滅入ってくる。その体験には、新しいものに触れる際の、ワクワクといった期待、カッコいいという感動、そしてなんじゃこりゃ!? という驚き、あるいは物事の深刻さが伴わない気がするのだ。やはり、私たちには、手のひらの画面の中ではない、リアルな場所が必要なのだと思う。
だからArt Center NEW をはじめようと決めたのだ。
Art Center NEW が探求するのは、新製品のような単純な新しさだけではない。これまでにない物事の捉え方だったり、社会問題を理解するための新たな思考方法であったり、未知の人々との出会いであったり、自分自身がほんの僅かであっても変化や成長する機会であったり。名称の冠にあるとおり、その中心にあるのは文化と芸術だ。この場所に訪れてほしいのは、若者はもちろん、社会人や年配の方、親御さんや子供たちまで。どの世代、どんな立場であっても、私たちは何かを諦めることなく、新しく変わり続けていくことができるはずだ。そこには、いつも、期待、感動、驚きが待っていて、新しい何か、そして新しい自分と出会うことができる。
Art Center NEW が、そんな場所になっていけたらと思う。