朝ドラ「あんぱん」に登場する、のぶの最初の夫・若松次郎のモデル「小松総一郎」の実像に迫る! (4/4ページ)
早すぎる死が遺したもの
残された妻ののぶは、新たな道を歩み始めます。
昭和21(1946)年4月15日、のぶは高知新聞社「婦人記者募集」に応募。履歴書の配偶者欄に「小松總一郎 故人」と記しているのが確認できます。
小松が授けた速記術や写真技法は、のぶの記者生活の武器となり、のちの『月刊高知』創刊号巻頭言に「亡夫の教え」として回想されました。
そしてのぶは、ここでやなせたかしと出会うのです。
小松総一郎は短い生涯ながら、高度な機関技術を支えに世界航路を奔走し、妻に写真と速記のスキルを託したその足跡は、書類の行間からも誠実さと先見性を伝えています。ドラマが描く若松次郎像の根底には、こうした一次史料が示す“実在した人物の思い”が脈打っていると感じます。
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