令和の今、働く女性が昇進したくない本当の理由 (3/5ページ)
両方の回答を読みながら、どちらの言い分も分かる……と思いました。
ひとつ言えるのは、今「昇進したい」と思えるのは、ある意味ラッキーだということ。なぜなら、今いる職場に希望を持っているということだから。
昇進したくない人の理由には、こんなコメントもありました。「レベルの低い人たちしか上層部にいないから」。「女性の上司がいる職場で女性同士のイジメが起きていない職場を知らないので、管理職に就きたくない。憧れもない」。つまり今の職場に絶望しているのです。
これは「職場に女性管理職が少なく、イメージがわかないから」という回答にもつながってきます。目指したいロールモデルが身近にいない。それどころか、ああはなりたくないという気にさせる反面教師ばかり。そりゃ、昇進したいとは思わなくなりますよね。
でも、私は言いたいです。そんな職場ばかりではないよ! と。今いる職場に固執しなければ、昇進したくなるような職場に出会えるかもしれないよ、と。
もちろん、簡単ではないと思います。女性の管理職の割合が先進国のみならず近隣のアジア諸国と比べても低い、というデータが困難な状況を物語っています。
昇進を望まなくなる原因のひとつに、日本ならではの「男女の役割分担」もあるでしょう。
例えば日本の女性、特に母親になった女性は、働いていても毎日ごはんをきちんと作るのを期待されている感があります。食卓にはおかずが何品も並び、子どものお弁当にも栄養バランスと彩りを考え、中にはプロ顔負けのデコ弁やキャラ弁を作る人もいる。働く女性がここまでごはん作りに努力する国が他にあるだろうか、いや、ない(あったらスミマセン)。
私がかつて住んでいたドイツでは、子どものお弁当はチーズやハムをはさんだパンとリンゴ、なんてのが普通。タイや台湾の都市部では、共働きが多く、暑いので家で火を使うのを避けたい、そもそもキッチンがない物件が多いなどの背景もあり、ごはんは屋台で食べたり買って帰ったりする人が多い。そしてドイツもタイも台湾も、女性の管理職比率が日本よりはるかに高いです。