『べらぼう』ついに佐野政言が刺殺の暴挙!あまりの急転落に視聴者のメンタル限界に…

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『べらぼう』ついに佐野政言が刺殺の暴挙!あまりの急転落に視聴者のメンタル限界に…

米の価格が下がらない……幕府の打ちだした米穀売買御勝手次第(べいこくばいばいごかってしだい)も効果がなく、放屁賄賂御勝手次第(へっこきまいない~)などと揶揄されてしまいます。

ますます窮地に陥る田沼意次(渡辺謙)らに対して、蔦重(横浜流星)ら日本橋メンバーより献策がありました。

不当に値を釣り上げていた者たちから約20万石の米を押収。うち6万石を幕府が買い上げ、安く市中へ放出することで、米問題に目途がつきそうです。

そんな中、幕府による蝦夷地の上知計画を知った一橋治済(生田斗真)は、計画ともども田沼政権を潰すために佐野政言(矢本悠馬)を利用。デマや相次ぐ不運が相まって、ついに政言の暴挙を誘発しました。

【べらぼう】なぜ佐野政言は田沼意知を斬ったのか?史実資料から実際の犯行の動機を解説

江戸城中で田沼意知(宮沢氷魚)が斬られたとも知らず、身請けが叶った誰袖(福原遥)は幸せの絶頂。ここからの急転落に、多くの視聴者が早くもメンタルを削られていることでしょう。

NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」第27回放送「願わくば花の下にて春死なん」今回も振り返っていきたいと思います。

佐野の桜、田沼の桜

せっかく獲物を仕留めたのに……。NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」公式サイトより。

やることなすこと裏目に出てしまう政言に対して、まるでそれを利用するかのように、意知は評価を高めていきました。

なぜこうまで違うのか……家宝の桜が枯れたことで精神を病んでしまった父・佐野政豊(吉見一豊)を前に、政言は決断します。

「私が咲かせて御覧に入れましょう」

家系図のこと、狩りのこと。そして飛び交う数々の悪評……私怨と義憤が入り乱れていく様子が絶妙でしたね。

政言による犯行が3月24日(新暦では4月)であることから、今回は様々な桜が明暗を巧みに描き分けられています。

粛清された湊源左衛門

夜の街中を追われるように駆ける男。田沼政権が蝦夷地の上知計画におけるキーパーソンであった湊源左衛門(信太昌之)が、何者かによって射殺されました。

恐らくは蝦夷地の上知計画を阻止するため、松前道廣(えなりかずき)が派遣した刺客と思われます。

源左衛門の暗殺により、松前藩の抜荷(密貿易)を摘発する手がかりを失ってしまいました。今後の上知計画が暗礁に乗り上げつつあるようです。

丈右衛門だった男

田沼意知と佐野政言の関係に目をつける一橋治済。NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」公式サイトより。

かつて平賀源内(安田顕)に殺人の濡れ衣を着せた一橋の手先・丈右衛門(矢野聖人)。久しぶりに登場して、今度は政言を疑心暗鬼に陥れるために暗躍しました。

意知が矢を隠した……いやいや、それなら普通その場で処分するでしょう。むしろあなたが隠したのでは?と思ってしまうものの、政言は次第に信じ込んでいきます。

曰く「佐野家が寄進した桜を横取りした」……これは何とも判断しがたいですね。

曰く「佐野家の系図を田沼が無きものに」……確かに意次が捨ててしまいましたね。

こうして政言を凶行に走らせた後は、再び姿を消すのでしょう。今度はどんな役回りとして登場するのか、今後も注目です。

てい「一挙五得」に歌麿の不満顔……

蔦重に「一挙五得」を進言するていに、微妙な表情の歌麿。NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」公式サイトより。

蔦重と喜多川歌麿(染谷将太)が事態の打開策を案じていたところへ、入ってきたてい(橋本愛)。妻を前にして、一歩下がる歌麿の態度と表情が絶妙ですね。

ていも彼女なりに考えを巡らせており、蔦重に一挙五得を示しました。

米の値が下がれば①誰袖の身請けが叶い②田沼政権の評判が回復する。加えて③江戸市中は助かり、④流民にも施しが行き渡る。そして何より⑤これらを願っている蔦重の望みが叶う。というのです。

だからこそ米の値を下げるべき……なのは分かっているものの、具体策についてはどうかと言えば「みんなで知恵を出し合ってはどうか」とのこと。

確かに三人寄れば文殊の知恵と言いますし、そこでみんなして出し合った知恵を、蔦重が献策したのでした。

蔦重とていの関係が徐々に深まりを見せていく中、歌麿の複雑な胸中に、少し胸が痛みますね。

果たして「誰袖の物語」は出るのか?

桜を見上げる誰袖と蔦重。NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」公式サイトより。

晴れて意知に身請けされる……表向きは土山宗次郎(栁俊太郎)の妾となる誰袖。体面はともあれ、好きな人と結ばれるのだから、文句はなかったようです。

これまで「誰袖は土山宗次郎に身請けされるはずでは?」と思っていた視聴者の多くが「そうきたか!」と思ったのではないでしょうか。

その身請けを喜ぶ蔦重は、遊女たちの励みになればと誰袖の半生を本にしてよいかと打診していました。

「めっぽう粋な美女に描いてくださんしね」

とリクエストする辺りが、彼女らしいですね。果たして彼女の物語が出るのかどうか……

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その後の運命を考えると、どういう形で描かれるのかが気になります。

佐野政言の凶行

田沼意知(左。山城守の「山」が袖に書かれている)に斬りかかる佐野政言(手の刀が扇に描き替えられている)。国立国会図書館蔵

天明4年(1784年)3月24日、共に桜を観ようと誰袖に約束した意知が、政言に斬られてしまいました。

その様子を端的にまとめた記録があります。次回(再来週)のイメージトレーニングにどうぞ。

……(天明)四年三月二十四日同僚とともに退出のとき中の間にをいて佐野善左衛門政言俄に白刃をふるひ、意知に傷く。意知腰刀をもつて支へむとすといへども、あたはず。つゐに桔梗間の傍に遁る。其隙に松平對馬守忠卿(郷。原文ママ)等政言を捕ふといへども、意知が創深手なるにより、御納戸口より御輿をゆるされて居邸にかへる。二十九日職を辭すといへども、ゆるされず。こゝろながく保養を加ふべきむね仰下さる。四月二日創愈ずして卒す。年三十六……

※『寛政重脩諸家譜』巻第千二百十九 清和源氏(義家流)田沼意知

ただ斬られっ放しではなく、果敢に応戦したようですね。果たして二人はどのような死闘を演じるのでしょうか。

第28回放送「佐野世直大明神」は7月27日放送!

蔦重「この一連、裏で糸を引いている者がおると考えられませぬか?」
誰袖「石を投げられねばならぬほどの、何を!」
意次「事の起こりは、蝦夷だ」
??「佐野福の神様!」
誰袖「私は、拝んで米の値が下がるなら、いくらだって佐野って人を拝むよ」
誰袖「仇を討っておくんなんし!」
意次「お前に仇が討てるのか!」
てい「……お口巾着で」

※NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」予告より。

悪名高い田沼政権の次世代を担う意知を討ったことにより、世の人々は拍手喝采。間もなく米の値段が下がったため、佐野政言を世直し大明神と呼び讃えます。

しかしこれは幕府≒田沼政権の買い付けた米の放出が進んだためであり、政言のお陰ではありません。その真相に気づかず、喜び浮かれる民衆の様子が描かれることでしょう。

一方で蔦重は意知暗殺の真相を探ろうとするのか、意次にたしなめられているようです。もしかしたら、ていの「お口巾着」もそれを示しているのかも知れませんね。

7月20日は参院選のため放送休止、次回放送は7月27日となります。2週間も焦らされて大変ですが、楽しみに待ちましょう!

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