「あの子、チヤホヤされてるね〜」“チヤホヤ” の語源、なんと千年以上前の平安時代にルーツが! (2/3ページ)
一方、平安時代から数百年後の江戸時代になると、「花や蝶や」という言い回しは「蝶や花や」と順番が逆に言われるようになりました。
さらに日常的に口にするうちに縮まっていき、現在の「チヤホヤ」という言葉が生まれたと考えられています。このあたり、江戸っ子らしいせっかちさを感じるのは、筆者だけでしょうか。
いずれにせよ、「チヤホヤ」という響きは、平安時代の宮廷から江戸を経て、今の私たちにまで届いている言葉です。
私たちが日常で「チヤホヤされる」と言うとき、思い浮かべるのはせいぜい友だちが人気者になっている場面や、アイドルがファンに囲まれている姿でしょう。軽い音の響きだから、深い背景なんてないように思えてしまいます。
けれども、この短い言葉の背後には、華やかな宮廷生活があり、江戸の庶民に受け継がれ、やがて現代の私たちが当たり前に使う言葉になっている――そう考えると、ちょっと胸が高鳴りませんか。
かわいらしい「チヤホヤ」の響きに、千年を超える時間が折り重なっている。そう思うだけで、普段口にしている日本語がふっと違う顔を見せてくれる気がします。