江戸の卵は1個140円!江戸時代の物価や人件費をリアルに現代換算するとこうなる

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江戸の卵は1個140円!江戸時代の物価や人件費をリアルに現代換算するとこうなる

物価はやや割高

江戸時代の物価はどの程度で、例えば1000両は現在ではいくらにあたるのでしょうか。

当時の物価が現在と異なるため、答えは一概には言えませんが、大体の見当をつけることはできます。

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例えば、米5キログラム=2,100円として計算すれば1両=約6万3,000円、大工の日当=1万5,000円を基準とすると1両=約3万5,000円となります。

こういう場合の計算でよく使われるのが蕎麦の値段です。立ち食いのかけ蕎麦1杯=320円を基準にすると1両=約13万円となりますね。

「東海道五十三次 見附」葛飾北斎、1804年

基準にするものによってずいぶん差が出てしまいますが、中間を採って1両13万円とした場合、千両箱は1億3,000万円となります

では、『鬼平犯科帳』や『仕掛人藤枝梅安』の時代設定あたりの物価について見てみましょう。この時代の公定価は1両=6,500文だったため、1両15万円とした場合、1文=20円となります。

酒は1升あたり200文=4,000円、鮭は1匹250文=5,000円、柿1個6文=120円と、全体として現在よりも若干割高だと言えるでしょう。

卵と米騒動

では鶏卵はどうでしょうか。鶏卵は価格の優等生であり、現在ではあまり価格が変動しないことで知られます。

しかしこれは江戸時代当時の金額でみると1個あたり7文=140円であり、現在の7倍の価格でした。

つまり、タマゴは江戸時代は高級品だったのです。現代では価格が変動しないどころか、生産者である農家にとっては鶏卵は安すぎると言えそうですね。

そういえば「令和の米騒動」は現在もコメ価格の値上がりという形で尾を引いていますが(そろそろ暴落しそうですが)、農家にとっては現在のコメ価格は、継続的な農業経営や生活の安定には必要な水準の金額です。

意外と、江戸時代は農業をやりやすい時代だったと言えるかも知れません。

人件費と比較すると…

閑話休題。ちなみに江戸時代の人件費は現在よりもだいぶ安かったようです。髪結は1回16文=320円、前述した大工の日給も1両=15万円で計算すると5,600円ほどになります。

『春雨豊夕栄』(ポーラ文化研究所所蔵)出典: 国書データベース,https://doi.org/10.20730/100314036

武家の下女の賃金は年間2~3両のため、食住が保障されているものの、年収26~38万円とサラリーマンのお小遣い程度でした。

『鬼平犯科帳』では軍鶏鍋屋の五鉄がしばしば登場しますが、当時の軍鶏鍋は1枚500文で1万円でした。

軍鶏鍋(イメージ)

現在では高級品の鰻ですが、鰻飯の場合は1杯6文=1,280円。屋台の場合は鰻1串だとかけ蕎麦と同じ16文で320円となり、江戸時代にはファストフード扱いだったことが分かります。

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参考資料:縄田一男・菅野俊輔監修『鬼平と梅安が見た江戸の闇社会』2023年、宝島社新書
画像:photoAC,Wikipedia

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