なぜ普通選挙と治安維持法は同時制定だった?教科書では書かれない当時の日本人が望んだもの (2/3ページ)
大戦後に主要国と肩を並べる立場になった日本でも、民主主義を実現していく世界各国の影響を受けて、制度導入はいつかは通らなければならない道だったのです。
いわゆる大正デモクラシーですね。世間でも、財産や身分などの制限のない普通選挙を求める動きが高まっていました。
そんなこともあって、1925年に25歳以上のすべての男子に選挙権を認める普通選挙法が制定され、1928年に初の普通選挙が実施されました。
これと同時に、治安維持法も制定されます。
普通選挙法により新たに生まれた有権者は1000万人以上で、そのほとんどは小作農民や労働者などの無産者でした。
当時の政党は基本的に地主と資本家のためのものだったので、無産者の票が無産政党に流れるのを防ぐため、政府は治安維持法で社会主義運動を弾圧しようとしたのです。