世界に3点限りの国宝「曜変天目」を忠実?に再現した”ぬいぐるみ”が発売中【静嘉堂文庫美術館】

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世界に3点限りの国宝「曜変天目」を忠実?に再現した”ぬいぐるみ”が発売中【静嘉堂文庫美術館】

静嘉堂文庫美術館で、世界に3点しか現存しないという曜変天目(ようへんてんもく。国宝・稲葉天目)を見学してきました。

その表面には満天の星空を思わせる大小の斑紋が鏤(ちりば)められ、あたかも小さな宇宙を再現しているようです。

帰りにミュージアムショップをのぞいてみたら、かわいい曜変天目のほぼ実寸大ぬいぐるみが発売されていました。

天下の名器をほぼ実寸で再現!

曜変天目茶碗をほぼ実寸で再現したぬいぐるみ。実物との違いは……ぜひ現地でお確かめください。筆者撮影

「天下の名器を私(わたくし)に用うべからず」

かつてこの曜変天目を所有していた岩崎小弥太(いわさき こやた)はそう言って、生涯にわたりこれを茶碗として用いたことはなかったそうです。

筆者のような俗物は「天文学的巨額の高級品であれ、やはり道具は使ってナンボ。壊れたら直すかもはやそれまで。むしろ本来の用途に使ってあげなければ気の毒」などと思ってしまいますが……。

使うことはもちろん、指一本触れることさえ憚られる曜変天目。しかしその美しい佇まいを、我が掌中に愛でたいと思われる方も、きっと少なくないことでしょう。

そこで実現したのが、こちら「ほぼ実寸の曜変天目ぬいぐるみ」。陶磁器から対極に存在する質感のぬいぐるみという材質をあえて選び、ちょうど掌に収まるようほぼ実寸にこだたったそうです。

美術館の実物はガラスケースの中に鎮座し、ただ目に焼きつけるしかできなかった(※撮影禁止)曜変天目を我が手で疑似体験したい方にとっては朗報と言えるでしょう。

静嘉堂文庫美術館のお土産として、ご自身で愛でるもよし、大切な方へ贈られるのも素敵ですね!

ほぼ実寸の曜変天目ぬいぐるみ

「ほぼ実寸の曜変天目茶碗ぬいぐるみ」売り場。撮影&SNSでの拡散大歓迎!とのこと。筆者撮影

価格:8,800円(税込) 販売:1日5個限定販売 購入:1人1個限り 注意:転売目的の購入は固くお断りします。 曜変天目とは?

静嘉堂文庫美術館蔵 稲葉天目(画像:Wikipedia)

曜変天目とは天目茶碗の中でも最上級のもので、表面に塗った黒釉(こくゆう)が化学変化を起こしたことにより、特徴的な斑紋が表現されました。

これが意図的な技法なのか、単なる偶然だったのかは意見が分かれるそうで、未だ謎に満ちた作品と言えます。

曜変天目の制作は中国大陸の南宋王朝時代(12〜13世紀)と言われ、日本へは室町時代に渡来しました。

先ほど世界に3点しか現存しないと言いましたが、そのいずれも国宝として日本にあります。

静嘉堂文庫蔵(東京都、今回見学したもの) 藤田美術館蔵(大阪府) 龍光院蔵(京都府)

……と、実はもう1点現存しているものの、こちらは曜変天目の厳密な定義を満たしているかで意見が分かれているのだとか。

MIHO MUSEUM蔵(滋賀県、重要文化財)

せっかく1点ご縁に与ったので、今後残り2点(3点)も拝みたいものです。

※参考文献:

西田宏子ら『中国の陶磁 第6巻 天目』平凡社、1999年6月

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