「母の戻りを待つ内に車内が煙でいっぱいに...」 パニックの幼児を助けてくれた貴女に届けたい「ありがとう」
沖縄県在住の30代男性・Kさんがまだ幼かったころのことだ。
その日、彼は車の中で、母親が戻ってくるのを待っていたのだが......。

<Kさんからのおたより>
私が4~5歳だったころ、母と地元のスーパーに行った時のことです。
(まだあの頃は世間的にも許されていたと思うのですが、)私は車内に1人で残り、母が買い物を終えるのを待っていました。
そして、退屈しのぎに、外し方を覚えたばかりの発煙筒を手に持ち遊んでいたのです。
焦るけれど身体は動かず...当時、擦ると煙が出ることを知っていたのか知らなかったのか......。とにかく私は擦ってしまい、発煙筒は発火。
車内はあっという間に煙でいっぱいになりました。
今考えるとドアを開け車外に出れば良かったのですが、私はパニックになり、その選択ができませんでした。
「火が出てしまった! 消さなくては!」
という思いに駆られながらも、体は固まるばかり。

その時、車のドアが開きました。
私の手から発煙筒を取り、遠くへ持って行ってくれた女性の背中だけが記憶に残っています。
40〜50代だったと思います。

その後、母に話して女性を一緒に探しましたが、見つからず、お礼が言えませんでした。
あの時は本当にありがとうございました。
あなたが居なければもっと大事になっていたと思います。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
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