『メトロイドプライム4 ビヨンド』 せっかくの傑作なのに所々もったいない? 探索ゲー好きにはオススメ (2/2ページ)
しかし実際に遊んでみると、非常に面白い点と、確かにもったいない点がはっきりと見えてきた。ファーストパーソン(一人称視点)探索アドベンチャーとして間違いなくオススメできる内容だが、どこがもったいないのか、どこがオススメなのかを紹介したい。
まずゲームとしては、ダンジョンを探索し、今まで通りサムスをパワーアップさせつつ探索範囲を広げていくという流れだ。今回は「サイキック・バイザー」により、敵や物の分析が行える。もちろんこれらはゲームの進行に関わってくる能力で、サイキックエネルギーにより遠隔から物を動かす「サイキック・グローブ」、空中で再度ジャンプが可能な「サイキック・ブーツ」などが使用可能。こうした謎解き要素は、シリーズお馴染みかつ新鮮な新要素でもある。
・移動が面倒?大きなダンジョンを一旦クリアすると、別のダンジョンへ移動するために「ヴァイオラ」というバイク型の乗り物を使うことになる。広大な砂漠フィールドで次の目的地を探すのだが、場所が分からずウロウロする羽目になりがちだ。これが「もったいない要素」の一つだ。しばらく迷っていると味方が「ここが未探索じゃないか?」とヒントをくれるので助かるのだが、それでも億劫に感じる人はいるだろう。
・未解析アイテムはベースキャンプでまた、未解析のアイテムを取得した際は、味方がいるベースキャンプまで戻らなければならない。ファストトラベル機能はなく、バイクでワープ地点まで移動し、そこからワープして仲間がいるベースキャンプに行くという手順が必要だ。そこまで頻繁にあるわけではないので、これに関しては不満に思う人もいれば、「新たなアイテムを解析してもらえる楽しみ」と捉える人もいるだろう。
・実際のFPSとしてただ、序盤の仕様には注意が必要だ。序盤のみチェックポイントからの再開ができず、セーブポイントからやり直しとなる。これには私を含め、「なぜ序盤だけ不親切なのか」と戸惑うプレイヤーが続出している。幸い、序盤を過ぎればボス戦直前などから再開可能になるので、最初だけは気合を入れて挑んでほしい。
ステージ構成の巧みさは流石レトロスタジオといったところで、序盤では解けない仕掛けが後半で解けるようになるカタルシスは健在だ。「あそこ、いつか取れるのかな」とワクワクしながら進める体験は、多くのファンが「待った甲斐があった」と口を揃える部分だ。
総評として、ゲームそのものは非常に面白く、アクションや探索の完成度は極めて高い。「砂漠エリアの移動」という蛇足感さえなければ文句なしの傑作だっただろう。探索ゲー好き、そして歯ごたえのあるアクションを求める人には自信を持ってオススメできる一本だ。